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『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』は大人向け映画に? 製作スタッフが証言

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース
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『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)の続編映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』は、どうやら前作以上に“大人向け”の映画になっているらしい。アニメーターのエル・サントス氏が、米The Directの取材にて明かした。

前作に続いてスパイダーマン/マイルス・モラレスの物語を描く『アクロス・ザ・スパイダーバース』では、以前より成長したマイルスの葛藤が描かれるという。製作・脚本のフィル・ロード&クリス・ミラーは、今回のマイルスが“外の世界”と“自分の家”との間で思い悩んでいることを以前明かしていた。「(マイルスは)ティーンエイジャーとして人生に葛藤しているんです。どうすれば自分のルーツを失うことなく自立できるのか、と」。

サントス氏の言葉は、こうしたテーマともどこか響き合っている。「登場人物たちが物語の中で下す決断の中には、“えっ、これって子ども向け映画だったよね? 子ども向けじゃないよな”と思えるものもあった」と率直に語っているのだ。「だけど、それが良かった。すごくエキサイティングでした」。

本作にはマイルスのほか、前作からグウェン・ステイシーとピーター・B・パーカーが再登場。スパイダーマン2099/ミゲル・オハラ(声:オスカー・アイザック)やスパイダーパンク/ホバート・“ホビー”・ブラウン(声:ダニエル・カルーヤ)、スパイダーウーマン/ジェシカ・ドリュー(声:イッサ・レイ)ら無数のスパイディに加え、新ヴィランのザ・スポットが立ちはだかる。サントス氏の言う“決断”を下すのはいったい誰なのか?

ちなみにサントス氏によると、フィル&クリスらプロデューサー陣は、この『アクロス・ザ・スパイダーバース』を「まったく新しい映画だ。過去にやったことは繰り返さない」と宣言。それはストーリーだけでなく映像面も同じだったようで、一同は厳しいスケジュールの中、度重なる変更やシーンのカットにも臨んだという。サントス氏は「実際に映画を観てもらえれば、何ひとつやり直していないことがわかってもらえるはず」と胸を張った。

映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』は2023年、『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』も2024年公開。

Source: The Direct

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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