ジェイク・ギレンホール、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』撮影でセリフを思い出せず、トム・ホランドに「落ち着いて」と言われる

俳優ジェイク・ギレンホールといえば、数々の映画・ドラマ・舞台で活躍してきた経歴を持つ実力者。しかし、ミステリオ役を演じた『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)の撮影現場では、思わず緊張してしまい、セリフが出てこなくなるという事件があったようで……。
「The Howard Stern Show」に登場したジェイクは、撮影初日、スパイダーマン役のピーター・パーカー、ニック・フューリー役のサミュエル・L・ジャクソンとのシーンに参加して「ビビっちゃった」というエピソードを語っている。
「ジャクソンと、トムと、何人かの役者が出ているシーンでした。自分のセリフがまるで出てこなくなったのを覚えています。“あれ、なんだっけ…?”と。僕が固まっちゃったんで、みんなが“あらら”って。」
そんなジェイクを助けたのは、若き主演俳優のトム・ホランドだった。ジェイクが「ちょっと助けて」と言ったところ、「全然大丈夫、落ち着いて」とベテラン役者のごとく落ち着き払ったアドバイスを繰り出したという。おっちょこちょいなイメージもあるトムだが、さすがは一座の長というべきだろう。ジェイクは「彼(トム)は、その時の僕みたいな経験をたくさんしてきたんだと思う」とも述べている。
もちろん無事に撮影をやり遂げたジェイクだが、そもそも『スパイダーマン』やマーベル映画に参加することが大きなプレッシャーだったそう。「それは僕自身、あの世界が大好きだから。撮影現場での僕は、“今まで60本くらい映画に出ているし、自分の仕事はわかってる”みたいな感じじゃなくて、いつでも“スパイダーマン大好き、ちゃんとやるぞ”という気分でした」。同時に、マーベル・シネマティック・ユニバースという巨大な世界観に途中参加することの難しさも感じていたようだ。
ちなみに、ジェイクは『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の創作スタイルを「みんながアイデアで動くような感じで、すごく楽しかった。まさにクリエイティブだと思った」と振り返っている。
「誰かがいいアイデアを持っていたら、そのアイデアでその日一日が変わる。サミュエルは本番でアドリブを放り込むから、それで映画が変わる。僕のほうは“もうセリフなんて忘れちゃうよ”という感じ。だから(周りには)“大丈夫、ブロードウェイで90分の一人芝居もやるんだから。できる、信じてください”と言うしかなかった(笑)。」
こうしてジョークを交えながら語っているあたり、ジェイクが『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』をいかに楽しんだかがうかがえるというもの。しかも、トムとは本作の撮影を通じて仲良しになっているのだ。撮影初日にセリフが出てこなかったという事件も、もしかすると二人の関係を作る第一歩になったのかも……?
Source: The Howard Stern Show