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『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』ピーター・パーカー、恋に振り回される ─ 『アベンジャーズ/エンドゲーム』経た「食後のデザートみたいな映画」

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
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『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)でマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)11年間の物語が区切りを迎えたのも束の間、私たちには次なる展開が早くも迫っている。『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は、MCUの「フェイズ3」最終作なのだ。

しかし実際のところ、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』と『アベンジャーズ/エンドゲーム』はどのような関係にあり、一体どのような心構えで作品を迎えるべきなのか。海外メディアのインタビューでは、スパイダーマン役のトム・ホランドやジョン・ワッツ監督の口からそのヒントが語られている。


この記事には、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』の重大なネタバレが含まれています。必ず『アベンジャーズ/エンドゲーム』をご覧になってからお読みください。

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム

「食後のデザートみたいな映画」

超ド級の物量と骨太のストーリーで「インフィニティ・サーガ」を締めくくった超大作『アベンジャーズ/エンドゲーム』から、高校生ピーター・パーカーの夏休みへ。

製作総指揮のエリック・ハウサーマン・キャロル氏は、本作について「『エンドゲーム』を経た、食後のデザートみたいな映画です」と米Total Filmにて述べた。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)の後に『アントマン』(2015)が、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)の後に『アントマン&ワスプ』(2016)があったように、本作もまた観客がほっと一息つける作品になっているようだ。

もっとも本作の撮影現場で、ジョン・ワッツ監督は、本作と『エンドゲーム』を比較した上で「“スケールが小さい”という言葉は正しくないと思っています」強調していた

「(本作は)登場人物が主体の物語だというだけ。ピーター・パーカーは本当に興味深いキャラクターです。巨大なユニバースの一部としてではなく、ピーター・パーカーの感情がどう動いていくかという点で作品を考えたいと思いました。彼は最後にどこにいて、何をしていたのか。これからどこへ向かっていくのか。もちろん、それをどうやって大きな神話の中に組み込むかという問題も常にあります。だけど僕は、とにかくピーターの物語に焦点を絞りたかった。それが自分の描ける最も強力なストーリーになると思ったので。」

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム

本作のピーターは、前作『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)をしのぐトラブルに巻き込まれることになる。夏休みのヨーロッパ旅行に出かけたところ、ニック・フューリーが現れ、ヨーロッパ各国に自然の力を操るクリーチャーが出没して世界を危機に陥れているというのだ。フューリーは異次元からやってきたという男、クエンティン・ベック/ミステリオをピーターに紹介し、ともに戦うよう求める。

しかしトム・ホランドいわく、今回のピーターは自分の青春を謳歌することに精いっぱい…というか、むしろ自分の青春に集中したがっているようだ。なにしろ旅行には、思いを寄せるMJことミシェル・ジョーンズも参加しているのである。

今回のピーターは恋に振り回されているし、休みを欲しがっています。だけど、スパイダーマンとしての責任が常にのしかかってくる。それが面白いところなんですよ。だって前作のピーターは自分のパワーを楽しんで、スパイダーマンになりたがっていたんですから。

もちろん、現在のピーターもスパイダーマンとしての自分は好きなままです。だけど、とにかく休みが必要。誰にだって休みが必要な時はありますよね。だけど、自分がスーパーヒーローで、誰かの命を救う責任があるのなら、それは無理な話です。」

前作のバルチャーから一転して、今回のピーターが対処しなければならないのは世界規模の事件。相棒となるのは“異次元からやってきたらしい男”だ。トムは前作のストーリーと比較して「ピーターが超えなきゃいけない壁が高くなった、それは彼自身も理解していると思います」と語った。「きちんと勝負に出て、全力を尽くさなきゃいけない。だけどピーターは、大好きな女の子に“好きだ”って言いたいし、最高の休日を過ごしたいとも思っているんです。それは全部ぶち壊されるんですけど」

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム

『エンドゲーム』の結末で師匠トニー・スターク/アイアンマンの死に立ち会ったピーターだが、幸いにも、そのことがピーターに大きな影を落とすようなことはなかったようだ。Total Filmにて、ワッツ監督は「ドラマティックで痛ましい出来事を経験しても、彼は僕たちのよく知る、僕たちの大好きなピーター・パーカーのままですよ」と話した。

「ピーターがダークで憂鬱な方向へ進んでいくような映画ではありません。(痛ましい出来事に)彼がどう向き合うかを描くのも、僕にとっては興味深いところでした。」

製作総指揮のエリック氏も、本作について「高校生の夏休みがジェームズ・ボンドにずっと邪魔されている感じの映画」だと説明する。「リラックスして見られるし、ダークになりすぎる心配もしなくていい。だってスパイダーマンの映画ですからね」。

しかしワッツ監督は、この映画が『エンドゲーム』直後に公開されるというプレッシャーと戦ってもいたようだ。

「史上最高の映画を作るために必死でしたよ。それに『エンドゲーム』の後ですから、確かにプレッシャーはあります。僕自身がピーター・パーカーのような気分でした。“プレッシャーはある、だけど成長しなきゃいけない”って。」

映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は2019年6月28日(金)世界最速公開

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』公式サイト:http://www.spiderman-movie.jp/

Source: Total Film 2019 June, SR, ComicBook.com

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。国内舞台作品の執筆・創作にも携わっています。ビリー・アイリッシュのライブに行きたい。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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