【ネタバレ】『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』で再現された『アメイジング』の名場面、演者は「何もかもに納得」

この記事には、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の極めて重要なネタバレが含まれています。必ず本編を鑑賞してからお楽しみください。

MJを救った『アメイジング』アンドリュー版ピーター・パーカー
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は、トム・ホランドが演じるピーター・パーカーの物語を完結させる役割に加えて、過去の『スパイダーマン』作品で解決されなかった事へのアンサーを観客に提示してくれた。その一つが、『アメイジング・スパイダーマン2』(2014)で最愛の恋人を失ったピーター・パーカーが抱えていたであろう罪の意識に対するものだ。
『アメイジング・スパイダーマン』シリーズでピーター・パーカーを演じたアンドリュー・ガーフィールドは、『ノー・ウェイ・ホーム』でスパイダーマンを再演することに「納得させられた」展開があったと米Varietyに語る。それは、劇中終盤に訪れたあのシーンだった。
「MJを自分がキャッチしている画をイメージした時、それはとても美しかった。そしたら何もかもに納得してしまったんです。」
『スパイダーマン』シリーズにおいて、ヒロインの落下は悲劇的名場面として記憶されているが、それは『アメイジング・スパイダーマン2』でも登場する。本編終盤、エレクトロとの最終決戦に挑んでいたピーターの所にグウェン・ステイシー(エマ・ストーン)が現れ、戦いを援護。「自分で決めてここに来た」と勇敢なグウェンのおかげで、エレクトロを倒すことができた。
しかし、直後に空から舞い降りてきたグリーンゴブリン(デイン・デハーン)により、悲劇が再現されてしまう。時計塔での激戦を繰り広げている間に、グウェンは足場から落下。ピーターは、大切なものを逃すまいと大きく開いた手のように伸びたクモ糸を繰り出すも、グウェンは頭を地面に激しく叩きつけ、帰らぬ人となってしまった。ピーターは、グウェンを“キャッチ”できなかったのだ。
同じことは繰り返すまいと、アンドリューのピーター・パーカーの強い決意が感じられた『ノー・ウェイ・ホーム』のシーンこそ、グリーンゴブリン(ウィレム・デフォー)の攻撃に阻まれるホランド・ピーターの代わりに、足場から落下していくMJを迷わずキャッチしにいった場面だ。まさにこのシーンは、グウェンを失った悲しみを抱えながら“親愛なる隣人”であり続けていたアンドリュー・ピーターに救いと慰めを与えた瞬間だったはず。アンドリュー自身、MJを救ったピーターの行動について、「グウェンを救うセカンドチャンスを意味してもいた」と、シーンに込められた意味を語ってもいた。
MJを見事キャッチして着地したアンドリューのピーター。その時、目に涙を浮かべていた彼の姿が印象的だった。助けてもらったMJも思わず「大丈夫?」と聞いてしまうほどだったが、その時ピーターはグウェンを失ったあの日のことを考えていたのだろう。
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