この記事には、『スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム』の極めて重要なネタバレが含まれています。必ず本編をご鑑賞後にお楽しみください。

アンドリュー・ガーフィールドは「並外れた役者」

『スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム』に『アメイジング・スパイダーマン』シリーズから復帰したキャラクターとは、ヴィランのリザードとエレクトロ、そして主人公ピーター・パーカーだ。いずれも、当時のキャストが続投した。エレクトロとリザードについては、公開前から登場が明かされていたが、アンドリュー・ガーフィールドが演じたピーターの復帰については、本編を観ないと分からないサプライズとして隠されたままだった。

アンドリューの復帰にはファンだけでなく、特に『アメイジング・スパイダーマン』シリーズに携わったスタッフたちも胸を熱くさせたことだろう。2作まで作られた『アメイジング・スパイダーマン』には、第3作が予定されていたりシニスター・シックスのスピンオフ計画があったり、シリーズ継続が前向きに検討されていたにもかかわらず、打ち切りとなったという経緯がある。その理由は諸々あるが、一つに興行パフォーマンスが関係しているとも言われている（詳しくはこちら）。

だからこそ、『アメイジング・スパイダーマン』シリーズで脚本を務めたジェームズ・ヴァンダービルトも『スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム』を楽しみにしていたのだ。米ScreenRantでヴァンダービルトは、アンドリューの復帰への思いを以下のように語っている。

「おかしいことですが、僕はトビーとアンドリュー両方の『スパイダーマン』の脚本に携わりました。トム（・ホランド）がMCUでやってきた『スパイダーマン』も大好きです。だからこそ、観るのが楽しかった。僕は常にこう言ってきました。“今までで最高だった出来事は、アンドリューを起用できたことだ”って。彼は俳優として並外れていますから。彼がまさに今に愛と賞賛を得られたこと、これはとても特別です。」

コメントにある通り、ヴァンダービルトは、トビー・マグワイア版の『スパイダーマン』にも携わっていた人物。厳密には、こちらも同じく企画が頓挫したシリーズ第4作の脚本にヴァンダービルトは加わっていた。ちなみに本人いわく、第4作の脚本は完成していたというが、スタジオ側から理由を伝えられないままに企画は頓挫し、『アメイジング・スパイダーマン』のリブートが決まったという。

2度の頓挫という苦い経験をしたヴァンダービルトとって、スクリーン上にトビーとアンドリューの2人が揃ったこともさぞ嬉しかったことだろう。ところで、『アメイジング・スパイダーマン』の再評価についても言及していたヴァンダービルト。もう一度、シリーズを観返してみるのも温かな敬意の示し方かもしれない。

Source: Screenrant（1,2）

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