『スパイダーマン:スパイダーバース』続編、アニメーションの手法を再開発 ─ 「前作が古めかしく見える」

アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)の続編映画では、前作をはるかに超えるアニメーションを堪能することができそうだ。製作総指揮のクリス・ミラーによると、続編のため、製作陣はアニメーションの手法を再び開発し直したという。
The development of new groundbreaking art techniques being done for the next Spider-Verse movie are already blowing me away. It’s going to make the first movie look quaint
— Christopher Miller (@chrizmillr) July 1, 2020
「『スパイダーバース』続編に使用する、画期的なアートの手法の開発が完了し、とても驚かされています。前作が古めかしく見えることでしょう。」
『スパイダーマン:スパイダーバース』といえば、巧みに練り上げられたストーリーとともに、コミックがそのまま動いているかのような革新的アニメーション表現が非常に高く評価された作品。手描きとCGの融合で実現したアニメーションのスタイルは、前作公開当時、クリス自身をもって「今までになかった新しいテクノロジー」「(製作は)想像よりもはるかに大変だった」と言わしめるものだった。しかし続編では手法の見直しが行われ、その到達度たるや「前作が古めかしく見える」ほどだというのだ。
前作に続いて製作総指揮を務めるフィル・ロード&クリス・ミラーは、『スパイダーバース』ののち、新作アニメ映画『コネクテッド(原題:Connected)』を製作(米国公開待機中)。同作も『スパイダーバース』と同じく手描きとCGの融合によるスタイルで、今度は“家族のロードトリップとロボットの世界征服”を描く野心作だ。きっと『スパイダーバース』続編では、これを経てのさらなる進化を見ることができることだろう。なお、続編の制作は2020年6月8日(米国時間)よりスタートしている。
『スパイダーマン:スパイダーバース』続編は、前作と同じくマイルス・モラレスを主人公とする物語。日本のファンにはおなじみ「東映版スパイダーマン」も登場する見込みだ。製作総指揮にはフィル・ロード&クリス・ミラーが続投し、監督を「ヴォルトロン」(2016-)のホアキン・ドス・サントス、脚本を『シャン・チー&ザ・レジェンド・オブ・ザ・テン・リングス(原題)』のデイヴ・キャラハムが執筆する。
映画『スパイダーマン:スパイダーバース』続編映画(タイトル未定)は2022年10月7日に米国公開予定。
Source: Christopher Miller