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『スパイダーマン:ホームカミング』初期脚本にはオリジンへの言及があった!メイおばさんのデートシーンも

スパイダーマン:ホームカミング
©Marvel Studios 2017. ©2017 CTMG. All Rights Reserved.
注意

この記事には、『スパイダーマン:ホームカミング』のネタバレが含まれています。

映画スパイダーマン:ホームカミング』は、映画版『スパイダーマン』としては2度目のリブート、すなわち3度目の“シリーズ第1作”だ。つまりスパイダーマンというヒーローにとっては3度目の初登場……というわけで、そのせいもあろう、作り手たちは現代にスパイダーマンを鮮やかに描き出すべく数々の工夫を凝らしている。そのひとつが「スパイダーマンのオリジンストーリー」を一切描かないという戦略だ。

本作は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)でスパイダーマンがマーベル・シネマティック・ユニバースに初登場したことを最大限に活かして、冒頭からピーター・パーカー/スパイダーマンをめいっぱい活躍させる。その明るさこそが本作最大の特徴であり、その過程にはサム・ライミ監督による3部作や『アメイジング・スパイダーマン』2部作で扱われた“ベンおじさんの死”や「大いなる力には大いなる責任が伴う」という名ゼリフは登場しないのだ。

しかし脚本を執筆したジョナサン・ゴールドスタイン&ジョン・フランシス・デイリーは、この大胆な決断がすぐに行われたわけではなかったことを示唆している。エンターテインメント・ウィークリー誌の取材によると、本作の初期脚本には完成版よりもベンおじさんの存在が色濃く現れていたというのだ。

スパイダーマン:ホームカミング
cMarvel Studios 2017. c2017 CTMG. All Rights Reserved.

“ベンおじさんの死”、初期脚本では語られていた?

『スパイダーマン:ホームカミング』において、ベンおじさんの死はわずかに示唆される程度にとどまっている。ピーター(トム・ホランド)とネッド(ジェイコブ・バタロン)の会話の中で、メイおばさんが「つらい思いをした」ということが語られるだけだ。コミックや過去の映画版に触れていない観客には、それがベンおじさんの死を指しているのだと想像することも難しいかもしれない。

本作の脚本家チームはベンおじさんの扱いに悩み、どこまで本編に登場させるか何度も検討したという。デイリーは、初期の脚本にベンおじさんの存在を語るシーンがあったことを明かしている。

「(メイおばさんが)彼のことに直接言及するシーンについては話し合いをしました。ピーターがホームカミングへの準備を終えたとき、メイがピーターに衣裳を渡すんです。それがすべてベンおじさんの服なんですよ。いい場面だった、でもピーターの物語から離れてしまうとも思いました。もし誰かの死について描くなら、それをムダにはしたくなかったんです。」

つまりピーターがリズ・アランの家を訪ねる際に着ていた服は、そのバージョンの脚本では、すべてベンおじさんの服だったということになりそうだ。想像しただけでもグッと来るところが、確かに完成版を一連の流れで考えると、ピーターの内面を追った展開からは軸がブレてしまうような……。

スパイダーマン:ホームカミング
cMarvel Studios 2017. c2017 CTMG. All Rights Reserved.

ちなみにゴールドスタインによると、同じく完成版には入らなかったシーンとして、マリサ・トメイ扮するメイおばさんがデートに出かける場面があったという。

「僕たちは“凛々しいおばさん”というアイデアを気に入っていました。初期の脚本には、彼女が男とデートする場面さえあったんですよ。ピーターとの関係性もやりすぎなくらいフランクなところがあったんです。(『ホームカミング』では)実現しませんでしたが、続編では彼女にボーイフレンドがいる、というのもありうると思います。彼女は悲しみに暮れる未亡人でなくてもいいんですからね。」

映画『スパイダーマン:ホームカミング』は2017年8月11日より全国の映画館にて公開中

Source:?http://ew.com/movies/2017/08/02/spider-man-homecoming-writers-answer-burning-questions/
cMarvel Studios 2017. c2017 CTMG. All Rights Reserved.

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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