『スパイダーマン:ホームカミング』ラストの○○は『アベンジャーズ』新作への布石?マニアックすぎるCG製作秘話も

映画『スパイダーマン:ホームカミング』は、“サプライズ満載”と銘打たれているだけあって、ストーリー上の仕掛けはもちろんのこと、熱心なファンでなければ気づかないようなイースターエッグ(小ネタ)や伏線がたくさん用意されている。
もちろん本作だけですべての要素が回収されないあたり、普通に観ていても気づくようなものもたくさんあるのだが……今回ご紹介したいのはそのうちのひとつ、本編のラストでピーターの前に現れるあるアイテムの話題だ。

注意

この記事には、映画『スパイダーマン:ホームカミング』のネタバレ、および『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のネタバレと捉えうる情報が含まれています。

スパイダーマン:ホームカミング

cMarvel Studios 2017. c2017 CTMG. All Rights Reserved.

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新スーツは『アベンジャーズ』続編のために

『スパイダーマン:ホームカミング』のラスト、バルチャーとの戦いを終えたピーター・パーカーはアベンジャーズ本部に招かれると、そこでトニー・スタークから新たなスーツを見せられる。ピーターはそのスーツを受け取らずにクイーンズの自宅に戻るのだが、寝室にはトニーからのスーツが届いていて……。

今回注目したいのは、アベンジャーズの本部でトニーがピーターに見せる“新スーツ”だ。仰々しく開いた格納庫の中からは、アイアンマンのスーツを彷彿とさせる、金属の光を放つスパイダーマン・スーツが登場するのである。マーベル・スタジオのデザイナーであるライアン・マイナーディング氏は、自身のInstagramでそのデザインを一部公開している。

マイナーディング氏が「3つめのスパイディ・スーツ」と呼んでいるこの新スーツは、コミックやアニメにも登場している「アイアン・スパイダー」スーツだとみられる。残念ながら本作で真価が発揮されることはなかったが、やはりこのスーツはピーター・パーカー/スパイダーマンの次なる活躍のために登場したものだという。
『スパイダーマン:ホームカミング』でVFXスーパーバイザーを務めた、CGスタジオ・トリックスター社のドミニク・ジマール氏は、「Art of VFX」のインタビューで以下のように話している。

「新しいスパイダーマンのスーツは、まさにマーベル・シネマティック・ユニバースの次回作のひとつのために作ったものなんです。」

ここでいう「次回作のひとつ」とは、2019年公開予定の『スパイダーマン:ホームカミング』続編、そして『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のことだろう。スパイダーマンが登場する次の機会は『インフィニティ・ウォー』であり、しかも「D23 Expo 2017」で上映された『インフィニティ・ウォー』の予告映像ではピーターが新スーツを身に着けていたという情報もある。スーツをめぐる展開は、やはり同作でなんらかの進展を見せることになりそうだ。

しかし『スパイダーマン:ホームカミング』でピーターは新スーツの受け取りを拒んでおり、バルチャーとの激闘を繰り広げたお手製のスーツから、物語冒頭でトニーから受け取ったスーツを再び手にするにとどまっている。新スーツをピーターが着るとすれば、今後スーツはいかなる理由でピーターのもとに渡ることになるのだろうか。そしてあのスーツは、本当に「アイアン・スパイダー」スーツなのだろうか……。

スパイダーマン:ホームカミング

cMarvel Studios 2017. c2017 CTMG. All Rights Reserved.

ちなみにジマール氏らトリックスター社のチームは、新スーツがしまわれている格納庫のCGを担当したという。なんて細かい部分を……と思ってしまうが、“神は細部に宿る”という言葉通り、そのデザインには極めてデリケートな作業が施されているようだ。いささかマニアックだが、その裏側を少し聞いてみよう。

「(格納庫は)提供されたコンセプトアートをもとに見た目を作りました。格納庫そのものは私たちが一から作ったんですよ。見せ方のパターンや構造を決めるため、コンセプトアート部は(格納庫が)閉じている状態の外側から描き始めました。そこから簡単な形状を作って、アニメーションという点から内側の見た目を作っていったんです。ですから有効な仕組みで、非常に洗練された“開く”アニメーションを作ることができたと思いますよ。
大切だったのは清潔かつハイテクで、新しいスーツをプレゼンテーションする格納庫だということでした。スタークが考えたものとして登場するべきだったんです。マーベル・スタジオのフィードバックを参考に、内側の構造づくりやCG作業をやり直して、格納庫の見た目を作りました。」

映画のラスト、あのわずかな時間のために大勢のスタッフが力を尽くしているということは、すなわちその全編を考えると……。改めて映画製作の途方もなさを思い知らされるエピソードだ。

映画『スパイダーマン:ホームカミング』は2017年8月11日より全国の映画館にて公開中

Source:?http://www.artofvfx.com/spider-man-homecoming-dominik-zimmerle-vfx-supervisor-trixter/
cMarvel Studios 2017. c2017 CTMG. All Rights Reserved.

About the author

稲垣 貴俊(Takatoshi Inagaki)。THE RIVER編集部。わかりやすいことはそのままに、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすくしてお伝えできればと思っております。

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