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『ワンダーウーマン』続編、パティ・ジェンキンス監督が契約交渉の最終段階へ ― 映画の歴史が変わる再登板に

ワンダーウーマン
©Warner Bros. 写真:ゼータ イメージ

ワーナー・ブラザース/DCコミックス作品『ワンダーウーマン』の続編に、パティ・ジェンキンス監督が再登板する方向であることがわかった。Deadlineは、ジェンキンス監督とワーナーが契約交渉の最終段階にあると報じている。

2017年7月に開催された「サンディエゴ・コミコン2017」において、ワーナーは『ワンダーウーマン』続編の製作を正式に発表。7月26日には、同作が2019年12月13日に米国公開されることも明らかにされている。しかし主演のガル・ガドットが続投することは決まっていたものの、ジェンキンス監督が再登板するかどうかは不明瞭な状況だった。

なぜ続編の契約がスムーズに進まなかったのか、その理由をDeadlineは「ジェンキンス監督が男性監督と同等、または実質それ以上のギャランティを要求したため」だと記している。逆にいえば、そんな要求をしなければならないほどハリウッドでは男女間のギャランティには格差が生じており、またそれが業界の前提になっているということだろう。
しかし8月18日(現地時間)、ジェンキンス監督とワーナーの契約交渉はほとんど完了したといい、ジェンキンス監督の要求はまもなく現実になるとみられる。ワーナー内部の関係者によれば「契約はもうすぐ結ばれる」ようだ。

これまで『ワンダーウーマン』は、女性監督作品のオープニング興行収入、また女性監督による実写映画の世界興収において記録を更新してきた。いわば歴史を変えながら現在まで突き進んできたわけだが、ジェンキンス監督は続編の契約交渉で映画界の常識を打ち破り、歴史を変える再登板を果たすことになるのである。

しかし考えてみれば、ジェンキンス監督の要望が通らないことこそ不自然な話だろう。なぜなら『ワンダーウーマン』はDCEU史上最大のヒットを記録、ワーナー・ブラザース作品としても史上第3位のヒット作となり、さらにアメリカでは2017年公開作品で『美女と野獣』に次ぐ第2位の国内成績を収めているのである(8月19日現在)。もちろんこの結果は、批評家や観客からの評価がきわめて高かったことに起因する。
なお本作の興行収入はすでにアメリカ国内で4億ドルを突破、全世界でもまもなく8億ドルを突破する見込みだ。

映画『ワンダーウーマン』は2017年8月25日より全国ロードショー
全世界を席巻した最強の女性ヒーローが日本にやってくるまで、もうあとわずかである。

Sources:?http://deadline.com/2017/08/patty-jenkins-highest-payday-female-director-historic-deal-wonder-woman-2-1202151303/
http://www.boxofficemojo.com/movies/?id=wonderwoman.htm
cWarner Bros. 写真:ゼータ イメージ

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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