『ブレイド』ウェズリー・スナイプス、映画『ブラックパンサー』を「1000%支持」 ― 1990年代に映画化を進めていた過去も

「最終的に、脚本と監督の正しい組み合わせが見つからなかったんです。そして当時は、考えだけが先へ進んでいて、コミックに描かれたものを映画にする技術はまだありませんでした。」
なにせティ・チャラ/ブラックパンサーを演じるつもりだったウェズリーは、そのコスチュームを、CGはおろか猫耳付きのレオタードにしようと考えていたというのだ。きちんとヒーローの体型を見せるためのアイデアだったそうで、彼は「当時はレオタード以外は考えられませんでしたね。僕はダンサー出身だから問題はなかったですよ」と語っている。
2018年『ブラックパンサー』への想い
ウェズリーによる「ブラックパンサー」映画化計画は、のちに『ブレイド』へと企画をスライドすることで、自身が主演するヒーロー映画のプロジェクトとしては実現を果たしている。同作がヒーロー映画史に与えたインパクトを考えれば、その意義は十分だったといえるだろう。
それから約四半世紀の経った現在、マーベル・シネマティック・ユニバースで実現した『ブラックパンサー』を彼はどう観たのだろうか。ウェズリーは「僕は関わっていませんが、1000%支持しますよ。この作品が、変化のきっかけや、新しい扉や可能性を開くことに繋がると心から信じているんです」と述べているほか、米SLATE誌では以下のように語ってもいる。
「興奮しました、という言葉は正確ではありませんね。圧倒されて、大喜びして、すごく驚きました。僕はもう夢中ですよ。この映画がどうなるのか、どんなインパクトを与えるのかがわかるんです。この社会だけでなく、(映画)業界や、新しいリーダーたちの心にどう影響するのかがね。お金のことを考えるのは終わりです。間違いなく、新たな可能性を開くことになります。土の中にたくさん種をまくようなもので、これから成長していくんですよ。」
またウェズリーは、デジタル技術を駆使する新しい世代が『ブラックパンサー』を生んだことにも非常に肯定的だ。「映画化について話していた20年以上前には、こんな『ブラックパンサー』は想像することさえできませんでしたね。」
映画『ブラックパンサー』は2018年3月1日より全国ロードショー。
Sources: https://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/black-panther-wesley-snipes-reveals-untold-story-behind-90s-film-1078868
https://slate.com/culture/2018/02/wesley-snipes-on-blade-black-panther-and-black-culture-in-hollywood.html
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