ザック・スナイダーが謎すぎる「ダークサイド」告知、『ジャスティス・リーグ』関連か?

DC映画『ジャスティス・リーグ』に至るまでの通称“スナイダーバース”を手掛けたザック・スナイダーが、突如としてTwitterに「ダークサイド」関連の告知を行った。いくつかの可能性が推測される。
スナイダーが投稿したのは14秒のティザー映像。何らかの音声を傍受すると、「INCOMIG TRANSMISSION FROM LORD DARKSEID」と表示される。DCコミックスのスーパーヴィラン、ダークサイドからの通信のようだ。音声とテロップでは「2023年4月28〜30日」と伝えられており、最後は「その日付を控えておけ(SAVE THE DATE…)」とのメッセージ表示とともに映像は終わる。
#fullcircle pic.twitter.com/UTK9qSq17q
— Zack Snyder (@ZackSnyder) March 15, 2023
なぜスナイダーが突然ダークサイド関連の告知を行なったのかは、全く謎だ。スナイダーは2017年公開の『ジャスティス・リーグ』を事情により途中降板した後は、その完全版である『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』を2021年にリリースしたのを最後にDCユニバースからは離れている。現在はNetflix作品を中心に監督を行っており、『アーミー・オブ・シーブス』『Rebel Moon(原題)』といったオリジナルのユニバース作品で忙しくしているはずだからだ。
DCユニバースもジェームズ・ガン&ピーター・サフランによる新DCユニバースに引き取られており、スナイダーが黎明期を築いた旧シリーズは間もなく終了し、新シリーズに移行する運びになっている。にもかかわらず、この度ダークサイド関連の告知が行われのは何故だろう。
ダークサイドは『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)で存在が示されたヴィランで、マーベル映画でいうサノスに値するラスボス級ヴィラン。『ザック・スナイダーカット』で改めて登場したものの、ヒーローたちはこのヴィランと対決することのないまま、シリーズは事実上の終了を迎えることになった。スナイダーにしてみればダークサイドにはやり残したことが大いにあるわけで、何らかの後日談を用意しているのかもしれない。

ただし過度な期待は禁物だ。DCスタジオのジェームズ・ガンは、「スナイダーバースの権利をNetflixに明け渡して、スナイダーにシリーズを継続させてほしい」とのファンの要望に対して、「Netflixやザックにそのような関心はありません」と断っている。
また、告知された日程が4月28~30日と期間を示すものになっている点も意味深で、例えば何らかのイベントの開催を表明するものである可能性もある。スナイダーはこの映像に“fullcircle”とのハッシュタグを添えた。「輪が閉じる」といった意味があるので、やはりダークサイドとの物語を完結させようとするもののようにも思えるが……?
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