祝日本代表W杯出場!ワールドカップ気分高まるサッカー映画BEST10

ボビー・チャールトンの素晴らしさ ★★★★★★★★★★
勉強になる度 ★★★★
予算 ★★
5位 シーズンチケット(2000 イギリス)
『ブラス!』など労働者階級の日常をユーモアまじりに描く手腕に定評があるマーク・ハーマン監督作品。10代の少年2人組が、ニューカッスル・ユナイテッドのシーズンチケットを手に入れるため、奮闘する物語です。
サッカーファン的な見所としては、イングランド史に残る点取り屋、アラン・シアラーの出演でしょう。だけど、なんか嫌な感じのキャラ設定で、少年たちに車をパクられるなどいいとこなし。「よく出演をOKしてくれたな」と思いました。ちなみに、劇中でのシアラーの音楽の趣味はセリーヌ・ディオンとナタリー・インブルーリア。うーん、サッカー選手らしくねえ…。
シアラーの素っ気無さ ★★★★
わんぱくが過ぎる度 ★★★
最後にほっこり ★★★★
4位 コッホ先生と僕らの革命(2011 ドイツ)
ドイツにサッカーを持ち帰ったといわれるコンラート・コッホを主役にした映画です。1874年、イギリス留学から帰ったコッホは英語教師としてギムナジウムに招かれます。しかし、生徒も先生も英語の大切さを認めようとはしません。そこで、コッホ先生はイギリス文化に親しんでもらうため、授業にサッカーを取り入れ始めます。
さわやかな熱血教師、コッホ先生を『イングロリアス・バスターズ』のダニエル・ブリュールが好演。クライマックスのドイツ対イギリスの少年サッカーには、手に汗握るでしょう。大人の世界ではいさかいを助長させることもあるスポーツですが、本作のように友好の架け橋となってもらいたいところです。
熱血教師度 ★★★★
子供たちの笑顔 ★★★★★
ボールが痛そう度 ★★★★★
3位 ベッカムに恋して(2002 イギリス)
平成生まれで特にサッカー好きでもないみなさんは「ベッカム」と言われてもピンとこないのでしょうか?元イングランド代表主将だった名選手ですが、甘いルックスからとにかく女子人気がすごかった。2002年の日韓ワールドカップで来日し、人気はピークに。
ただし、ヒロインのジェスは男性としてベッカムに恋しているのではありません。ベッカムのような選手になりたいと願っている女子サッカー選手なのです。ロンドンのインド系家庭に生まれ育ったジェスが、家族の反対にあいながらも選手として成長していく姿がキラキラとまぶしい一本です。若かりしキーラ・ナイトレイのユニフォーム姿もイイ!
ちなみに日韓W杯のイングランドは「勝ってはいたけど塩試合の連続」という印象しかありませんでした。
ヒロインを応援したくなる度 ★★★★★
大人はわかってくれない度 ★★★★
そこまでベッカム関係ない度 ★★★★
2位 マラドーナ(2008 スペイン・フランス)
一本くらいはドキュメンタリーも入れておきたいので、ペレと並んでサッカー史上最高の選手と呼ばれている天才の映画にしました。しかし本作、とにかく「ぶっちゃけ」がすごいです。マラドーナといえば1986年ワールドカップの準々決勝イングランド戦ですが、「神の手(ハンドによる得点)」もさらりと認めたうえで、「イングランドだからこそやってやった」とも取れる爆弾発言を放ちます。スポーツマンシップに反する行為を告白したにもかかわらず、映画はどちらかというとマラドーナに好意的です。
それもそのはず、監督は『アンダーグラウンド』(1995)のエミール・クストリッツァ。反骨精神の作家です。経済的に貧しいアルゼンチンがイングランドに一矢報いたときの中心選手を、英雄視するのも当然でしょう。マラドーナ自らボーカルをとるライブシーンの興奮は尋常ではありません。
ぶっちゃけ度 ★★★★★
反骨精神 ★★★★★
マラドーナの歌唱力 ★★★★
1位 ぼくのプレミアライフ フィーバーピッチ(1997 イギリス)
ニック・ホーンビィのエッセイを元にした一本。熱狂的なアーセナル(ロンドンのクラブチーム)サポーターである中学校教師、ポールをコリン・ファースが熱演しています。ポールにとって人生の最優先事項はアーセナルの応援。シーズンが始まれば、恋人もそっちのけでスタジアムに駆けつけます。
アーセナル愛以外は理想の人なのに…恋人のサラはポールとの関係に悩み続けます。ポールの姿をいろいろなことに置き換えてみましょう。音楽でも映画でもアニメでもアイドルでもかまいません。あなたは、恋人のためにそれらを捨て去れますか?そして、恋人に「私のために捨ててくれ」と迫れますか?
本作には、人がサッカーに惹かれる全ての理由が詰まっています。2005年にはアメリカで『2番目のキス』として、題材を野球に置き換えてリメイクされました。