『スター・ウォーズ』カイロ・レン映画は「一言」でボツ、「こんなのおかしいですよ」「2年半の無償労働になってしまった」「みんなイライラした」とソダーバーグ落胆

悔しい思いをしたのはファンだけではない。この映画を本気で進めようと歳月を費やしたフィルムメーカーこそ、最も悔しさを覚えた一人であるようだ。『スター・ウォーズ』カイロ・レン単独映画のことである。
この不遇の企画は、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019)で死亡したカイロ・レン/ベン・ソロを新たに描く劇場映画『ザ・ハント・フォー・ベン・ソロ』として、同役を演じたアダム・ドライバー発案で密かに準備されていたもの。『オーシャンズ』シリーズなどの名匠スティーヴン・ソダーバーグが賛同し、彼の監督作『ローガン・ラッキー』(2017)の脚本を担当したレベッカ・ブラントも加わって準備が進められた。
ルーカスフィルムのキャスリーン・ケネディCEO(当時)も企画を気に入り、『ボーン・アルティメイタム』(2007)や『コンテイジョン』(2011)などのスコット・Z・バーンズが脚本を執筆。ドライバーも「最高の脚本」と喜んでいたが、最終的に親会社ディズニーのボブ・アイガーCEOとアラン・バーグマンが企画を退けてしまい、そのままお蔵入りとなっている。
ドライバーと共に企画を進めていたソダーバーグは米BKMAGにて、ケネディでさえ企画頓挫に苛立っていたと振り返りつつ、「それも無理ありません」と同調。「私たち全員、イライラしました」と今なお納得していない様子で、次のように語っている。
「私とアダム、レベッカ・ブラントにとっては、2年半のタダ働きになってしまいました。私とアダムとで、これを公の場で話そうと決めた時、私はこう言いました。理由について論評したり、推測したりしてはダメだと。ただ何が起こったかだけを伝えようと。私たちが知っているのは、何が起こったかだけだから。」
ソダーバーグによれば、ディズニー幹部から伝えられた却下の理由は「ベン・ソロが生きているとは考えられない」の一言のみで、そのほかは何もなかったという。「もうどうしようもありませんでした。ただ前に進むしかなかった」。
ソダーバーグは以前、「この映画を頭の中で作ることを楽しみました。ファンの皆さんにお見せできないのが残念です」とSNSにコメントしていたが、この度も「この映画を頭の中で思い描いていました。誰も観られないと思うと、申し訳ないなと思います」と思いを変えていない。
「今後の方向性とか、費用のこととか、そういう実務的な話し合いに入っていくものだと思っていました。その点について、ちゃんと理論武装もしていました。でも、その段階にすら至らなかった。こんなのおかしいですよ。私たち全員、すごくガッカリしています。」
ドライバーによって人知れず企画が消滅していたことが公にされると、ファンは実現を求めてキャンペーン活動を展開したが、その願いは結実していない。ケネディ前CEOは退任インタビューで「誰かがリスクさえ取れば、あらゆる可能性があります」と、漠然と語っているのみだ。
▼ カイロ・レンの記事

『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』公開から10年 ─ 忘れられない、初日上映までの思い出 もう10年! 
『スター・ウォーズ』カイロ・レン単独映画にレイ役「今年一番びっくりした」 ─ 『スカイウォーカーの夜明け』続編は「待つ価値がある」 「アダムが言ったんだ!」 
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』監督、カイロ・レン単独映画に初言及「僕も観たいです」 新企画は進んでおらず 
「スター・ウォーズ:アコライト」ストレンジャーが「レン騎士団」初代メンバーだった? ─ 現代『スター・ウォーズ』の謎は解明されるか 「いつでも準備できています」 
カイロ・レン単独映画、ソダーバーグ監督「秘密にするのは辛かった」 ─ ディズニー本社前に貼り紙「見かけたらレイに連絡を」 「この男を見ませんでしたか?」
Source:BKMAG






























