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【ネタバレ】スター・ウォーズ『ハン・ソロ』、実現の決め手は「名前のシーン」だった ― ディズニー会長が即決

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー
© 2018 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

「スター・ウォーズ」シリーズのスピンオフ映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』は、2012年にウォルト・ディズニー・カンパニーによってルーカスフィルムが買収される以前から企画されていた作品だ。本作を執筆した脚本家であり、『帝国の逆襲』(1980)や『ジェダイの帰還』(1983)で知られる重鎮ローレンス・カスダンは、ルーカスフィルムとの間で「ハン・ソロを主人公とする映画」の契約を早くから結んでいたという。

しかしルーカスフィルムが買収されたのち、ハン・ソロのスピンオフが実現するかどうかはディズニーに委ねられてしまった。さて、ローレンス氏はディズニーをどうやって説得したのか? 米CinemaBlendのインタビューにて、劇中のあるシーンが決め手となったことが語られている。

注意

この記事には、映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』のネタバレが含まれています。すでに作品を鑑賞された方向けの内容となりますのでご注意下さい。なお、このページをSNSにてシェア頂く際は、記事内容に触れないようお願い致します。

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー
© 2018 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

https://www.youtube.com/watch?v=wKSRydZ7NUM

ディズニーを動かしたのは「ハン・ソロの命名シーン」

ローレンス氏は、『ハン・ソロ』の企画が生まれた当初を回想し、「私が参加した時にディズニーはいなかったんですよ。その3週間後に会社(ルーカスフィルム)が買収されたんです」と語っている。
その後、ウォルト・ディズニー・カンパニーの会長兼CEOであるボブ・アイガー氏、ウォルト・ディズニー・スタジオ会長のアラン・ホルン氏ら重役がルーカスフィルム本社(スカイウォーカー・ランチ)のあるカリフォルニア州マリン郡を訪れたそうだ。そこで、すでに『ハン・ソロ』の準備に入っていたスタッフは5分間のプレゼンテーションを命じられたという。

「私のプレゼンテーションは、入国管理室にハンがやってきて、“名前は?”と尋ねられる場面でした。そこでは彼に名前がないだけではなく、彼の歴史がたくさん明らかになります。彼は“俺には家族がいないんだ”と言う。とても孤独で、寂しい。そこで男が名前をつけてやるんです。こう説明したら、ボブ・アイガーが“よし、やりましょう”と言ってくれた。それだけです。それが決定の瞬間でした。」

『ハン・ソロ』本編では、これは入国管理室の場面ではなく帝国軍への入隊に関する場面となっていた。当時からこうした変化は加わっているものの、ローレンス氏が極めて初期からハン・ソロの名前について決めていたことがわかるエピソードだ。
ちなみに2017年3月の時点で、ボブ氏は『ハン・ソロ』について「いかにして彼が名前を得たのかがわかる」物語だと発言していた。ボブ氏にとって、この要素はそれほど重大なものだったのだろう。

ローレンス氏は、「彼(ボブ氏)は、(ハン・ソロの名前の由来について)私と同じように反応してくれたんです。とても感動的でした」と話している。「ハンという男には何もない。そこに誰かが名前を与える。その男は彼のことを知らない。けれども、それがその後のサーガに残っているんです。」

映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』は2018年6月29日より全国の映画館にて公開中

『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』公式サイト:https://starwars.disney.co.jp/movie/hansolo.html

Source: CB
© 2018 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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