『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』続編の計画なし、ロン・ハワード監督が語る

若い日のハン・ソロの冒険を描いた映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)には、ファンの間で、続編の実現を求める声が絶えない。劇場公開から2周年を迎えた2020年5月25日には、Twitterのハッシュタグ「#MakeSolo2Happen(『ハン・ソロ2』を実現させる)」がアメリカにてトレンド入りを果たしていた。
ところが『ハン・ソロ』を手がけた名匠ロン・ハワード監督によると、実現の日はまだまだ遠そうだ。ラジオ番組「Radio Andy」にて「『ハン・ソロ』続編の話を聞かせてください。あなたは復帰するんですか?」と尋ねられたハワードは「えっと、今のところ続編の計画はありません」と答えたのである。「『スター・ウォーズ』の映画に参加できて本当によかった。あの映画はひっそりとした人気があるようですね。予想外でしたが、奇妙な道のりを歩んでいる作品です」。
今回の発言は、2020年4月、脚本家のジョナサン・カスダンが「現時点で続編に取り組んでいる人がいるとは思わない方が良い」とコメントしたことにも一致している。正統派の冒険映画となった『ハン・ソロ』は、シリーズのファンから好意的に受け止められた反面、ディズニー/ルーカスフィルムが期待したほどの興行成績を示せず、続編の見込みは薄いといわれているのだ。
もっとも、ラジオで『ハン・ソロ』続編の話題が出てくることにも理由はある。近頃、『ハン・ソロ』をめぐっては複数の噂が飛び交っているのだ。たとえばDisney+で続編が製作されるとか、ドナルド・グローバーが演じた若きランド・カルリジアンが再登場するとか、映画終盤にサプライズ登場したキャラクターが、今後のDisney+作品に登場する計画があるとか……。いずれも信憑性の低い話題ではあるが、「火のないところに煙は立たない」という言葉もある。ファンの間で、続編やスピンオフへの期待がにわかに高まっていたことは事実だろう。
現状、ハワード監督が知るかぎり続編の計画はないという。しかしハワードはもともと監督を務める予定ではなく、降板したフィル・ロード&クリス・ミラーに代わって舵を握った身。今後の計画について何も聞かされていないだけ、ということも考えられるのだ。そういえば、若きハン・ソロを演じたオールデン・エアエンライクは、かつて“何かが起きている”との噂を耳にしたことを明かし、「なんとなく聞いていることはありますよ。何も決まってはいないですけど」と語っていた。今はとにかく祈るほかない。
Sources: Radio Andy, Esquire, The Direct(1, 2, 3)