ピクサー新作『ソウル』にジェイミー・フォックス出演決定 ─ 音楽界から「ザ・ルーツ」クエストラヴ、ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーら参加

2020年公開、ディズニー/ピクサーによる新作映画『ソウル(原題:Soul)』に、声優として『ベイビー・ドライバー』(2017)『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012)のジェイミー・フォックスが出演することがわかった。“音楽”がキーワードになっているらしい本作には、ほかにもキャスト&スタッフに音楽畑の才能が集っている。2019年8月24日(米国時間)、ディズニーの大型イベント「D23 Expo 2019」にて発表された。
ニューヨークの路上から宇宙空間までを舞台に、「人生で最も重要な疑問の答えを探す」ストーリーと伝えられていた本作は、すべての人間に、宇宙空間で生まれ育った“魂”があらかじめ備わっているという設定。『インサイド・ヘッド』(2015)で、人間の感情や記憶というテーマを見事に掘り下げたピート・ドクターが監督を務める。

ジェイミーが演じるのは、ニューヨークにある伝説のジャズクラブ「ブルーノート」で演奏することを人生の目的とする中学校の音楽教師ジョー・ガードナー。日々の生活のため、なかなか夢にたどり着けずにいたジョーは、ある日、下水溝に転落してあっけなく死んでしまう。
気がつくと、ジョーは「あなたセミナー(You Seminar)」にいた。そこは魂が生まれ、人間に与えられる前に性格や人柄を与えるための宇宙の教室。そこでジョーは、まだ生まれたばかりの、人間嫌いの魂“22”に出会う。彼女は地球に行くことを嫌がっていた。しかしジョーと22は協力して、ジョーが地球へと戻る方法を探すべく宇宙を旅することになる。

以前、本作の概要として記されていたのは、「情熱や夢、自分の興味はどこから生まれてくるんだろうって考えたことはある? 自分を作っているものが何かを考えたことは? …“自分”って?」という言葉だった。ピート監督いわく、『ソウル』は「なぜ私はここにいるのか、私はどこからやってきたのか、何のためにここにいるのか」を問いかける映画。ジョーの冒険を通じて、観客は“魂があることの意味”を探ることになるという。
魂“22”の声優を務めるのは、「アンブレイカブル・キミー・シュミット」(2015-2019)で脚本・製作総指揮・出演を兼任したティナ・フェイ。そのほか、ヒップホップバンド・THE ROOTS(ザ・ルーツ)のドラマーであるクエストラヴがジョーのバンドのドラマーであるカーリー役を、『クリード』シリーズのフィリシア・ラシャドがジョーの母親役を、ブロードウェイミュージカル「ハミルトン(原題:Hamilton)」で一躍人気となった俳優兼歌手デイビード・ディグスがジョーの“ご近所の宿敵”ポールを演じる。

TINA FEY, JAMIE FOXX
劇中のジャズソングを書き下ろすのは、人気シンガーソングライターのジョン・バティステ。音楽はNine Inch Nails(ナイン・インチ・ネイルズ)のトレント・レズナーと、同バンドのプロデューサーであるアッティカス・ロスが担当する。映画のプロデューサーは『インサイド・ヘッド』に参加し、アカデミー賞短編アニメ映画賞を受賞した『LOU』(2017)を手がけたダナ・マレー。脚本・共同監督には劇作家・小説家のケンプ・パワーズが抜擢された。
映画『ソウル(原題:Soul)』は2020年6月19日に米国公開予定。
Sources: EW, Disney