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『ローグ・ワン』リズ・アーメッドが聴覚失ったドラマーを熱演、『Sound of Metal』米予告編

https://www.youtube.com/watch?v=q_2gWS9PbHE

『ヴェノム』(2018)『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)のリズ・アーメッドが、突如として聴覚を失ったドラマーを演じる。2019年トロント国際映画祭にて初上映された、『Sound of Metal(原題)』の米国版予告編が公開された。

ロックバンドのドラマーであるルーベンは、各地を飛び回りながら毎日のようにライブを繰り返すさなか、一時的に耳が聞こえなくなる現象を体験しはじめる。症状が悪化の一途をたどる中、ルーベンは自分のキャリアを、人生を失う恐怖に襲われていた。バンド仲間でガールフレンドのルーは、自暴自棄になるルーベンを、ろう者のための施設に預けることを決意。快く受け入れられるルーベンだったが、彼自身は新たな日常に動揺し、かつての生活を求める思いとの間で葛藤する。

予告編では、ライブの途中で聴覚の異変に気付いたルーベンが、おぼろげな音の世界のなか、ルーに「何も聴こえないんだ」と訴えかける場面や、病状の悪化を告げられたのちも、ルーに「すぐに良くなる、続けよう」と迫る様子が映し出されている。医師は「残された聴覚を守ることが第一ですよ」と語りかけるが、ルーベンはライブに出演し、懸命にドラムを叩く。しかし、ルーはその様子を直視することさえできなかった。

ルーに連れてこられたのは、都市から遠く離れた場所にある施設だ。しばらくこの場所で過ごすことを決めたルーベンは、自分の帰りを待っていてほしいとルーに頼み込む。ルーベンはこの場所で手話を学び、ろう者とともに暮らし、新たな世界を受け入れるのだ。「自分の人生を守りたい」と言うルーベンに、施設の主人は「この世界は変化を続けていて、恐ろしく残酷な場所になることもある」と語った。「けれども、この静寂の中で、安っぽくてくだらない世界は、尊くて輝かしいものになる。すると恐れは消える。君は大丈夫だ」。

出演者はリズ・アーメッドのほか、『レディ・プレイヤー1』(2018)のオリヴィア・クック、「ウォーキング・デッド」や『エターナルズ(原題:Eternals)』に出演する、ろう者の女優ローレン・リドロフ、ミュージシャンであり手話通訳者のポール・ラチ、『007 慰めの報酬』(2008)などのマチュー・アマルリック。出演者の多くに実際のろう者が起用されている。脚本・監督は『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』(2012)の脚本家であるダリウス・マーダー。本作が劇映画の監督デビュー作となった。

映画『Sound of Metal(原題)』は2020年11月20日より米国の一部劇場で公開され、12月4日よりAmazon Prime Videoにて米国配信される。日本国内のリリース情報は不明。

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Source: Collider

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。