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スピルバーグ、『ジュラシック・ワールド/復活の大地』監督に全てを託す「君の映画を作れ、もう君の番だ」

『ジュラシック・ワールド/復活の大地』©2025 Universal Studios. All Rights Reserved. Steven Spielberg by Romain DUBOIS https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Steven_Spielberg_Masterclass_Cin%C3%A9math%C3%A8que_Fran%C3%A7aise_2.jpg

『ジュラシック・ワールド』シリーズ最新作『ジュラシック・ワールド/復活の大地』は、『ジュラシック・パーク』(1993)に始まるオリジナルシリーズへの原点回帰を謳っている。本作がオリジナルシリーズへと、そしてシリーズの生みの親であるスティーブン・スピルバーグに捧げた愛は、スピルバーグの元へしっかり届いたようだ。

シリーズの新章となる本作では、前作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(2022)から5年後、地球環境が恐竜を受けつけないことが判明した世界で、スカーレット・ヨハンソン演じるゾラ・ベネットたちのチームが任務に挑む。スピルバーグは製作総指揮として関わっており、本国でのアーリーレビューでは「求めていたすべて」「オリジナル版の魂がある」との声が寄せられている。

監督を務めたギャレス・エドワーズは2025年6月23日(現地時間)に開催されたニューヨーク・プレミアにてThe Hollywood Reporterに向けて「スティーブンは作品に大きく関わってくれました。脚本のデヴィッド・コープとともに物語の大枠を作ってくれましたし、私と同じくらい、作品に対する大きな役割を果たしてくれました」とスピルバーグの献身に謝辞を述べた。

「彼が全てを完璧に準備できたと感じるポイントがあったみたいで、『ギャレス、君の映画を作りなさい。もう君の番だよ』と言われたんです。彼のような人から自由を与えられるとものすごいプレッシャーを感じましたね。だって彼は私が映画監督になったきっかけの人だから。」

エドワーズは「自分のやることなすことをスピルバーグが見ていると分かった上で映画を撮るって、変な感じでした。すごくびびっちゃいます」と続けた。憧れや尊敬を抱く存在とともに仕事をすること、そして権限を与えられることがいかに名誉であり重圧にもなるかが窺えるコメントだが、スピルバーグからは嬉しいフィードバックをもらえたようだ。

「ある日、前日に撮った編集用の下見フィルムについて嬉しいことが書かれているメッセージを受け取りました。それにすごくホッとさせられましたね。キャストにも共有して、みんなとハイタッチしてハグをしました。そうやって私たちは続けてきました。」

エドワーズはかねてからオリジナルシリーズへの敬意を口にしており、主演のヨハンソンはオリジナル版『ジュラシック・パーク』のDNAを感じられることに期待してほしいと語っている。また、大手製薬会社の代表、マーティン・クレブス役ルパート・フレンドは、本作は35ミリフィルムで撮影を行い、第1作『ジュラシック・パーク』でスピルバーグが採用していた手法を参考にしたとも明かしている。全方位にわたるスピルバーグへの愛とリスペクトをスクリーンから感じ取りたい。

映画『ジュラシック・ワールド/復活の大地』は2025年8月8日(金)日本公開。

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    Source:The Hollywood Reporter

    Writer

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    Yuka ShingaiYuka Shingai

    携帯向け音楽配信事業にて社内SE、マーケティング業務に従事した後、妊娠・出産を機にフリーライターに転向。 映画とお酒と化粧品が好き。日課のオンライン英会話でもしょっちゅう映画の話をしています。

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