スパイク・リー、マーベル映画に意欲「恵まれれば考える」 ─ 『スパイダーマン』スピンオフへの関与否定から2年

『ドゥ・ザ・ライト・シング』(1989)『ブラック・クランズマン』(2018)などで知られる映画監督スパイク・リーが、マーベル作品への参戦に今も意欲を見せている。リー監督といえば以前、「スパイダーマン」のスピンオフ映画『ナイトウォッチ(仮題)』の監督への就任報道が出された時に関与を否定していたが…。
これまで、黒人コミュニティに身を置く立場から、社会性に鋭く切り込んだ作品を世に送り続けてきたリー監督。恋愛・コメディ・伝記・ドキュメンタリーと、その扱うジャンルは多岐にわたる。そんな多才なリー監督にとって、いわば未開拓の領域であるのが、スーパーヒーロー作品だ。リー監督本人は、この事実にどのような心境を抱いているのだろうか。
このたび米Entertainment Weeklyのインタビューに登場したリー監督は、マーベル映画の作品作りに対して否定的な声が一部のフィルムメーカーの間で挙げられている現状を踏まえた上で、ヒーロー映画への参戦を聞かれたところ、「僕はマーベルに何の反感も持っていないです」と返答。「『スパイダーマン』を読んで育ちましたから」と話している。
そんなリー監督、2018年3月当時に企画されていた「スパイダーマン」シリーズのスピンオフ『ナイトウォッチ』映画の監督として、就任する可能性が伝えられていた。しかし、のちにリー監督本人は関与を否定。残念ながら、実現することはなかった。
それから、約2年以上が経過した現在、リー監督は今でもスーパーヒーロー映画への意欲を滲ませている。「もしふさわしい機会に恵まれれば、これはキャンペーンとかじゃないですけど、検討はしますよ」と話しているのだ。話しぶりから、現状マーベル・スタジオからのオファー等は届いていない模様。もっとも、新作を出す度に斬新なストーリーテリングで観客を魅了するリー監督のことだから、両者が望む限り、その機会はいつか訪れると考えても不思議ではない。
Source: Entertainment Weekly