『ソウ』リブート版『スパイラル』米国版予告編 ─ クリス・ロック原案・主演、サミュエル・L・ジャクソン出演

ソリッド・シチュエーション・スリラーの代表的作品、『ソウ』シリーズをリブートする映画『スパイラル(原題:Spiral)』の米国版予告編が公開された。コメディアン&俳優のクリス・ロックが主演・原案・製作総指揮を務め、サミュエル・L・ジャクソンが出演する“気合い入りまくり”の新機軸だ。
『スパイラル』のタイトルには「『ソウ』の物語に基づく(FROM THE BOOK OF SAW)」との言葉が添えられており、本作が『ソウ』シリーズに忠実な、しかし新たな局面を切り拓く作品であることを示唆している。物語の主人公は、向こう見ずな刑事エゼキエル・“ジーク”・バンクス(クリス・ロック)。ジークと新人刑事ウィリアム・シェンク(マックス・ミンゲラ)は、過去に起こった恐ろしい出来事を思わせる、陰惨な殺人事件の捜査を担当することになる。そこでジークは、自分自身が殺人者の“ゲーム”に巻き込まれていることを悟るのだ。
予告編は相棒のウィリアムが、妻エマと息子チャーリーの写真をジークに見せる場面から始まる。「今のうちに楽しんどけよ」とジークが口にすれば、ウィリアムは「今のうち?」と尋ねる。「新人刑事の妻ほど幸せなもんはないからな」「彼女は違いますよ、僕の妻を知らないでしょう?」「火曜の夜を600回一緒に過ごしても、土曜の夜を3回過ごすほどの価値はないんだよ」。笑顔を浮かべるジークとウィリアムのもとに、「警官が殺された」との知らせが届く。
線路の上や、車の中で、警官の遺体が相次いで発見されているらしい。「誰かが別の動機でやってる、警官が狙われてるんだ」。事件を追うのは、ジークの上司にあたるらしいベテラン刑事マーカス・バンクス(サミュエル・L・ジャクソン)も同様だ。マーカスが「どんどんひどいことになってやがる」とつぶやけば、ウィリアムは「誰かが全部を操ってるんだ」と口にする……。
壁に描かれた渦巻き(spiral)は、『ソウ』の殺人者ジグソウの頬に描かれたマークを思わせる。覆面の人物たちの狙いは、その正体はいかに。「ゲームしたいのか、マザーファッカー?」というマーカスのセリフは、ファンならばきっと誰もが望んだ“サミュエル節”だろう。映像の終盤には、『ソウ』シリーズでおなじみ、死のマシンに拘束される人物の姿が映し出されるほか、手錠で繋がれたジークと「糸ノコ」が……。
ロックの原案を基に脚本を執筆したのは、『ジグソウ:ソウ・レガシー』(2017)のジョシュ・ストールバーグ&ピーター・ゴールドフィンガー。監督は『ソウ』第2~4作のダーレン・リン・バウズマンが務め、製作総指揮にはシリーズの創造主ジェームズ・ワン&リー・ワネルも名を連ねた。
『ソウ』リブート版映画『スパイラル(原題:Spiral)』は2020年5月15日に米国公開予定。