『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』予告編が公開、ドクター・オクトパスら登場

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『スパイダーマン』シリーズ第3作、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』より、初の予告編映像がついに公開となった。
シリーズ前作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)では、ミステリオ/クウェンティン・ベックによってピーター・パーカーとしての正体をバラされてしまったスパイダーマン。おまけにヒーローを騙っていたミステリオを殺した犯人に仕立て上げられ、世間は反スパイダーマンで一色だ。
ピーターは“パブリック・エネミー(世間の敵)”となった状況に苦心するが、MJは「世間に知られたんだから、もう嘘をつかなくていい」と運命を受け入れる覚悟を見せる。ふたりは互いの愛と信念を確かめ合うように、罵詈雑言が飛び交う中で固く手を握り合って歩く。
自身が好奇の目に晒されるのならともかく、大切な人にまで迷惑がかかってしまうことに悩むピーター。どうやらネッドやメイおばさんにも事情聴取が及んだらしく、取調室にいるふたりの姿も映し出される。
そこでピーターが頼ったのが、ドクター・ストレンジ。アベンジャーズと共にエンドゲームを戦った盟友を、ストレンジも歓迎する。ピーターはストレンジに、魔術の力で「すべてをなかったことに」、つまりミステリオがスパイダーマンの正体をバラさなかったことにできないかと頼む。ウォンは「あの呪文はだめだぞ。危険すぎる」と釘を刺すが、ストレンジは困っているピーター少年を助けたい。

地下室に降りると、ストレンジはさっそく魔術の準備に取り掛かっている。しかし、この呪文を唱えると、ピーターがスパイダーマンであるという記憶はMJやネッド、メイおばさんたちからも消え去ってしまうということに、ピーターは直前になって気付く。質問攻めにあうストレンジは集中力を乱されている様子で、これによって魔術が失敗したのかはわからないが、ともかく事態は、禁断の「マルチバース」にアクセスしてしまった模様だ。

映画『ドクター・ストレンジ』(2016)で描かれた、街が折り曲げられるような幻想的な風景に飲み込まれるスパイダーマンとドクター・ストレンジ。「マルチバースの構造は私も解明できていない」というストレンジによれば、今作でピーターは「二つの人生を同時に歩み始め」ることになるらしい。
「このままだと危険だ」とストレンジが警告しているが、これは危険どころの騒ぎではない。どうやらマルチバースから、別世界のスパイダーマンのヴィランたちが襲来してしまったようなのだ。聞き覚えのある笑い声と、見覚えのあるパンプキンボム(カボチャ型爆弾)……これはサム・ライミ版『スパイダーマン』(2002)でウィレム・デフォーが演じたグリーンゴブリンではないか?
そして映像の最後に、凶暴なアームと共に現れるひとりの男……「やぁ ピーター」。『スパイダーマン2』(2004)から、ドクター・オクトパスがまさかの登場だ。
グリーンゴブリンにドック・オクといえば、トビー・マグワイア版スパイダーマンが大苦戦しながらようやく倒した強敵。いくらサノス戦を経たピーターとはいえ、奴らとの戦いは一筋縄ではいかないはずだ。

さて、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の予告編がこうしてついに公開となった。かねてより、マルチバースが初めて本格的に物語に導入されるものとして大きな注目を集めていた本作は、事前情報通り、『スパイダーマン』映画過去シリーズからのキャラクターが本当に登場することになるようだ。
- <
- 1
- 2