『ザ・スーサイド・スクワッド』ジェームズ・ガン監督、イドリス・エルバに脚本を当て書き ─ 映画新登場「ブラッドスポーツ」役

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのジェームズ・ガン監督が手がけるDC映画『ザ・スーサイド・スクワッド(原題:The Suicide Squad)』で、ガン監督がイドリス・エルバのために役柄を“当て書き”していたことがわかった。2020年9月6日にイドリスが48歳の誕生日を迎えたことから、ガン監督がお祝いのメッセージにて明らかにした。
I rarely write roles for actors I’ve never met, but I did exactly that for @idriselba in #TheSuicideSquad & couldn’t be happier I did – you went beyond my expectations as an actor AND as a human being. I can’t wait for folks to see you as #Bloodsport. Happy Birthday, my friend! pic.twitter.com/PxkNIwSraj
— James Gunn (@JamesGunn) September 6, 2020
「お会いしたことのない方のために役を書くことはほとんどないんですが、『ザ・スーサイド・スクワッド』のイドリス・エルバは例外だったし、それがすごくうれしかった。あなたは俳優として、人として、僕の予想を超えていってくれました。みなさんにブラッドスポーツを観ていただくのが楽しみです。誕生日おめでとうございます!」
イドリスが『ザ・スーサイド・スクワッド』で演じるのはブラッドスポーツ(別表記:ブラッドスポート)という役柄で、コミックには1987年に初登場。コミックのブラッドスポーツ/ロバート・デュボワは軍人という設定で、弟がベトナム戦争で四肢を失ったことから精神に不調をきたし、ベトナム戦争に執着する。レックス・ルーサーはロバートをスーパーマンを暗殺するための兵士として雇い、ブラッドスポーツという名前を与えた。ロバートはスーパーマンを銃撃することに成功するが、戦争のトラウマと怒りゆえに一般市民を大量に射殺したことから、再び精神病院へ送致されている。
2019年3月、イドリスが『ザ・スーサイド・スクワッド』に出演すると報じられた当初は、デヴィッド・エアー監督版『スーサイド・スクワッド』(2016)に登場したブラッドショット役を演じると伝えられていた。同作に出演したウィル・スミスはスケジュールの都合で本企画を離脱しており、後任として白羽の矢が立ったのだ。しかし、のちにイドリスは独自の役柄へと変更。おそらく、この間にガン監督らの意向が働き、当て書きへと至ったのだろう。
ガン監督がコミックのブラッドスポーツ/ロバート・デュボワの物語をなるべく近い形で映像化しているのか、それともキャラクターの名前を借りた新解釈や創造を試みているのかはわからない。判明しているのは、ブラッドスポートはタイラという名前の娘がおり、こちらは『透明人間』(2020)などのストーム・リードが演じていることだ。家族をめぐる物語が仕掛けられていることは間違いなさそうだが、その狙いやいかに。
映画『ザ・スーサイド・スクワッド(原題:The Suicide Squad)』は2021年8月6日に米国公開予定。