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「スター・トレック:ディスカバリー」シーズン5で完結

Netflix「スター・トレック:ディスカバリー」シーズン3
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『スター・トレック』のドラマシリーズ「スター・トレック:ディスカバリー」(2017-)が、次のシーズン5で完結することがわかった。米The Hollywood Reporterなどが報じている。

情報筋によると、シーズン5の撮影はほぼ終了しているが、シリーズ完結にあたって物語の結末を描くため追加撮影を行う予定だという。シリーズの完結編となるシーズン5は2024年初頭に米国配信予定だ。

本作「スター・トレック:ディスカバリー」は、『スター・トレック』としては6作目となるドラマシリーズ。オリジナル版「スター・トレック/宇宙大作戦」(1966-1969)の約10年前を舞台に、宇宙戦艦U.S.S.ディスカバリーの副長であるマイケル・バーナム(ソネクア・マーティン=グリーン)と仲間たちが大宇宙で繰り広げる戦いや冒険を描く。

50年以上の歴史を持つ「スター・トレック」シリーズの中でも、「スター・トレック:ディスカバリー」は新時代を見事に切り開いたと評価されている。主演にソネクア・マーティン=グリーンを迎え、シリーズ初の黒人女性船長が誕生。シリーズ初となるLGBTQ+キャラクターの登場やトランスジェンダー&ノンバイナリー俳優の起用など、多様性を重視した表現も話題となった。さらに一話完結型だったオリジナル版とは異なり、連続ドラマ形式を採用している。

また本作は、米CBSのストリーミングサービス(旧CBS All Access、現Paramount+)の立ち上げにも大きく貢献した。本作の成功により、アニメシリーズ「ローワー・デッキ」や「プロディジー」など、数々の「スター・トレック」配信作品が誕生。パトリック・スチュワート主演「スター・トレック:ピカード」は最終シーズンが配信中(本記事時点)のため、本作がParamount+においてCBS All Access発の最後のシリーズとなる。

CBSスタジオのデビッド・シュタップ社長は、声明の中で「8年前に『スター・トレック』の復活について話し合いを始めたとき、『ディスカバリー』がこれほど忘れがたいインパクトを残すとは想像もできませんでした」と振り返り、本作は「世界中で愛されるシリーズを復活させる」とともに「“無限の組み合わせによる無限の多様性”という『スター・トレック』の遺産を尊重」するシリーズになったと評価した。

共同ショーランナー・製作総指揮のアレックス・カーツマン&ミシェル・パラダイスは、「『スター・トレック』の生涯のファンとして、『ディスカバリー』を世に送り出す手助けができたことは、計り知れない光栄と特権でした」とコメント。「本作をきっかけに、自分自身や将来の可能性を新たに見出す人がひとりでもいれば、ジーン・ロッデンベリー(『スター・トレック』の生みの親)はとても誇りに思ってくれるでしょう」と述べ、「長年にわたり『ディスカバリー』は本当の家族のような存在であり、その一員であることに心から感謝しています。世界中のファンの皆さん、素晴らしい旅に参加していただきありがとうございました」と感謝を表明した。

また、主演のマーティン=グリーンはシリーズ完結について「『ディスカバリー』の心躍る旅が終わってしまうなんて、とても信じられません」と述べ、キャスト&スタッフやCBSスタジオ、Paramount+に「深く感謝しています」とコメントした。「65エピソードを終えて、スタッフの全員とこの番組、最終となるシーズン5、愛するファンの皆さん、そしてより良い未来を思い描くすべての人たちに乾杯。さあ、飛び立ちましょう……」。

「ディスカバリー」終了後は、そのスピンオフドラマ「スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールズ(原題)」がParamount+における次の主要な「スター・トレック」ドラマとなるだろう。今後同ユニバースでは、宇宙艦隊の士官を養成する「宇宙艦隊アカデミー」を舞台としたスピンオフ「Star Trek: Starfleet Academy(原題)」も控えている。

なお「スター・トレック:ディスカバリー」は当初Netflixにて配信されていたが、Paramount+の配信権独占により、日本国内での配信は2021年11月をもって終了している(Paramount+の国内ローンチはいまだ実現していない)。ただし配信が実現していないシーズン4もソフトがリリースされており、完結編となるシーズン5も同様の扱いとなることが予想される。

Source: The Hollywood Reporter

Writer

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KyokoKyoko Okajima

アメリカ留学、大手動画配信サービスの社員を経て、ライターに転身。海外ドラマが大好きで、永遠のNo.1は『ブレイキング・バッド』と『ベター・コール・ソウル』。

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