『スター・トレック』クリス・パイン、クエンティン・タランティーノ版の実現に期待 ─ シリーズの今後は「わからない」

J・J・エイブラムス製作、映画『スター・トレック』シリーズでジェームズ・T・カーク船長を演じてきたクリス・パインが、クエンティン・タランティーノ原案による新作映画の実現に期待を示した。
通称「ケルヴィン・タイムライン」として知られるJ・J版『スター・トレック』シリーズは、『スター・トレック』(2009)『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(2013)ののち、『スター・トレック BEYOND』(2016)が製作された。第4作の企画も動いていたが、ジョージ・カーク役のクリス・ヘムズワース、そしてクリス・パインとの出演交渉が決裂したと報じられたのち、シリーズの今後は不透明となっている。
このたび、パインは米Comicbook.comにて、『スター・トレック』について「僕はこの役柄(カーク船長)のことも、ユニバースのことも、参加している友人たちのことも大好き。[中略]僕が戻るにせよ、戻らないにせよ、素晴らしいユニバースだから未来があってしかるべき。そうなることを願っています」とコメントした。なかでも「クエンティン版はとんでもなく面白いもの、楽しいものになるでしょうね」と強い関心を示している。
既報によると、タランティーノ版『スター・トレック』は「1930年代のギャング映画めいた設定」が舞台で、「宇宙大作戦」シーズン2の人気エピソード『宇宙犯罪シンジケート』が原案とみられる。パインの大ファンであるタランティーノは、パインが演じたカーク船長に強い思い入れがあることを以前から明かしていたほか、脚本を担当したマーク・L・スミスも、執筆にあたってはカークのキャラクターを楽しんだと語っている。いわば、タランティーノとパインはもはや相思相愛なのだ。
ただし、米パラマウント・ピクチャーズは『スター・トレック』シリーズの新作企画を現在保留している。タランティーノ版のほか、「FARGO/ファーゴ」(2014-)「レギオン」(2017-2019)のノア・ホーリーが脚本・監督に起用された企画もあったが、そちらも新型コロナウイルスの影響などから中断されているのだ。シリーズの今後について、パインは「何か知っていればいいんですが、僕は最後に知らされる方だから」と述べた。「どの企画がどんな状況なのかも知らないし、ノア・ホーリーの脚本も読んでいない。『スター・トレック』の世界がどうなっているのか分からないんです」。
Source: Comicbook.com