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『スター・トレック』新作映画、監督が「近々撮ることはない」とコメント

スター・トレック
Photo by Eva Rinaldi https://www.flickr.com/photos/evarinaldiphotography/8675254818/ Remixed by THE RIVER

「FARGO/ファーゴ」(2014-)「レギオン」(2017-2019)のノア・ホーリーが脚本・監督を務める『スター・トレック』新作映画(タイトル未定)の実現に暗雲が立ちこめている。米Deadlineのインタビューで、ホーリーは本作が近い将来の予定にないことを認めた。

『スター・トレック』(2009)から始まったJ・J・エイブラムス製作「ケルヴィン・タイムライン」は、第3作『スター・トレック BEYOND』(2016)ののち、新作として複数の可能性が検討され、2019年11月にホーリーが監督に就任。ところが2020年8月、パラマウント・ピクチャーズの新代表であるエマ・ワッツ氏はコロナ禍のために本作の企画を凍結し、シリーズの再検討に入った。

このたび「まだ『スター・トレック』の可能性は残っていますか? それとも長い保留になりますか?」との質問を受け、ホーリーは「僕が近いうちに撮るということはなさそうです」と答えた。「エマがシリーズを見直して、別の方向性に進めたがったんです。だけど人生は長いですから。撮影間近でしたが、この業界ではそれも大したことではありません」

既報によれば、ホーリー版『スター・トレック』は宇宙に危機をもたらす致死性ウイルスをめぐる物語になる予定で、カークやピカードらではなく、新たな乗組員が登場するはずだったとのこと。2020年9月時点では“保留”であって“お蔵入り”ではないと強調されていたが、現在の状況はわからない。しかしホーリーのコメントを素直に受け止めるかぎり、スタジオ側がホーリーとは異なる方向性の『スター・トレック』を希望したことは確かだろう。

ちなみにホーリーの企画が見送られる場合、『スター・トレック』にはいくつかの可能性が残されている。ひとつはクエンティン・タランティーノが原案を担当した企画、もうひとつは2018年に報じられたクリス・ヘムズワース&クリス・パイン復帰の企画を甦らせること、あるいはまったく新しいクリエイターを起用することだ。決断の時が待たれる。

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Source: Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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