「スター・トレック」新作ドラマ、カーク船長役の新たな俳優が決定 ─ ウィリアム・シャトナー、クリス・パインに続き3人目

『スター・トレック』の新作ドラマシリーズ「スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド(原題:Star Trek: Strange New Worlds)」で新たにジェームズ・T・カーク船長を演じる俳優が決定した。
本作は「スター・トレック ディスカバリー」(2017-)のスピンオフ作品で、船長のクリストファー・パイク(アンソン・マウント)とスポック(イーサン・ペック)、ナンバーワン(レベッカ・ローミン)を主人公に、カークがU.S.S.エンタープライズ号にやってくる以前の出来事が描かれる。「ディスカバリー」本編とは異なり、こちらは1話完結に近いシリーズになる見込みだ。
米Paramount+の発表によると、新たに若きカーク船長を演じるのは「ヴァンパイア・ダイアリーズ」(2009-2017)のポール・ウェズレイ。主にテレビドラマで活躍する俳優で、過去には「24 -TWENTY FOUR-」「ヤング・スーパーマン」などにもゲスト出演してきた。出演の発表にあたり、公式Instagramでは劇中写真も公開されている。
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『スター・トレック』シリーズでカーク役を演じるのは、おなじみウィリアム・シャトナーと、J・J・エイブラムス製作による映画版のクリス・パインに続き、ウェズレイが3人目。出演にあたっては「ジェームズ・T・カークという唯一無二の役柄を演じられる名誉を非常にありがたく思うとともに、今でも驚いています。僕は子どもの頃から、ジーン・ロッデンベリーが生んだ独創的な世界に圧倒されてきました」とコメントを発表した。
また、ウェズレイは初代カーク役のシャトナーとの思わぬエピソードを明かしている。シャトナーは2021年10月に史上最高齢での宇宙飛行に挑戦したことで知られるが、ウェズレイが飛行機に乗っていたところ、たまたま宇宙帰りのシャトナーと遭遇したというのだ。緊張したらしいウェズレイは、なんとか言葉を紡ぎ出すので精一杯だったというが、そこで“大先輩”に挨拶し、言葉を交わし、写真を撮ることにも成功。「普段は運命というものを信じないのですが、これはただの偶然ではないと思った」と記している。
I am deeply humbled and still a little startled to have been given the honor of playing the inimitable James T Kirk. Ever since I was a kid, I have been awed by the imaginative world Gene Roddenberry created.
Recently, I boarded a flight to LA to discover that the man in the pic.twitter.com/U8GVD4ZemP— Paul Wesley (@paulwesley) March 15, 2022
シリーズの脚本・製作総指揮を務めるアレックス・カーツマン、アキヴァ・ゴールズマン、ジェニー・ルメットの3名は、ウェズレイを「熟練の俳優であり、素晴らしい存在感がある」と絶賛。「我々と同じく、彼も長年の『スター・トレック』ファン。彼なりのカークの解釈に興奮しています」とコメントを発表した。
本作はシーズン1が2022年5月より配信開始となるが、ただいまシーズン2の撮影が進行中。ウェズレイ演じるカークはシーズン2からの登場となる。
ドラマ「スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールズ(原題:Star Trek: Strange New Worlds)」は2022年5月5日より米Paramount+にて米国配信開始。日本国内での配信は未定。
Source: Variety