「ストレンジャー・シングス」ショーランナー、各シーズンを「1つの映画」として製作「夏公開の大作映画のような雰囲気に」

Netflixの人気ドラマシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」の各シーズンでは、小さな町ホーキンスを舞台に、それぞれ異なる雰囲気を醸し出したストーリーが展開されてきた。そんな本シリーズは、各シーズンを「1つの映画」として扱いながら製作されてきたのだという。制作者兼ショーランナーであるマット&ロス・ダファー兄弟が明かしている。
本シリーズでは、シーズン1は1983年11月、シーズン2は1984年のハロウィーンシーズンを舞台に物語が展開。続くシーズン3ではシリーズ初となる夏が舞台となり、ダークさとスケールがいっそう増したストーリー展開となった。そんな各シーズンについて、マットは「1つの映画のように扱いたいんです」と米Deadline主催のバーチャルイベントContenders Televisionにて語っている。「毎回違うことをしたいですし、ただの繰り返しにはしたくないので、“どんなトーンにしようか”とか“どうやって違うことをしようか”と、たくさんの話し合いが進められました」。
特にシーズン3については、「必ずしもスケールを大きくするということではなく、トーンがとても大切でした」とマット。続けて「(製作の)早い段階で夏に撮影するだけじゃなくて、夏に配信しなければいけないということに気づきました」と語っている。
「このアイデアのおかげでシーズン3の舞台を夏にすることが決まりましたし、シーズン1は秋、シーズン2はハロウィーン、という風に前にやったのとかなり違う雰囲気を出せたんですよ。私たちが観てきた夏公開の大作映画のような雰囲気を出したかったんです。」
そもそも本シリーズでは、製作にあたって80年代の名作映画へのリスペクトが込められており、劇中でも『E.T.』(1982)『ゴーストバスターズ』(1984)などにオマージュを捧げた演出が施されている。さらに、これらの多くが1980年代夏に公開されているものばかりなのだ。つまり、ダファー兄弟は劇中の演出ばかりでなく、“夏”に作品を公開すること自体が視聴者に “映画体験”をイメージさせるものだと考えていると言えるかもしれない。シーズン2は舞台設定に合わせてかハロウィーンの週に配信が開始されているものの、事実、シーズン1と3は夏の盛りを迎える7月に配信されている。
ちなみに、きたるシーズン4は「シリーズ最恐」になることがすでに予告されている。公開された特報映像では、ロシアの積雪地帯を舞台に鉄道線路の設営にあたる坊主頭のジム・ホッパー(デヴィッド・ハーバー)の姿が確認できる。新シーズンでは、これまでのシーズンとはまた違った新たな世界観が届けられることになりそうだ。あわせて配信開始時期にも注目したい。
▼ストレンジャー・シングス の記事
「ストレンジャー・シングス」最後のシーン撮影「まるで感情の二日酔い」とマイク役フィン・ウルフハード ─ 「満足、混乱、悲しいけどすごく幸せ」 どんな感情だろう 「ストレンジャー・シングス」最終日に泣きすぎてセイディー・シンクは目がパンパンに腫れる ─ 「とんでもなく腫れた」 「あんなに腫れたの初めて」 「ストレンジャー・シングス」ヴェクナ役、もう悪役やりたくない ─ 「だって精神的にぶっ壊れるから、マジで」 「本気で言ってます」 「ストレンジャー・シングス」最終シーズンが順調、予定通り2025年配信へ ─ 「予定より前倒しで進んでいる」 ただいまVFX作業中 「ストレンジャー・シングス」ダファー兄弟の新作は「老人ホーム版ストレンジャー・シングス」? ─ 「自転車じゃなくてゴルフカートに乗るんです」 豪華キャストにも注目ですよ
Source: Deadline