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「ストレンジャー・シングス4」エディのメタル演奏シーンは当初の脚本になかった ─ ギタリスト設定は後から追加

ストレンジャー・シングス4 エディ
STRANGER THINGS. Joseph Quinn as Eddie Munson in STRANGER THINGS. Cr. Courtesy of Netflix © 2022

Netflixシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界4」のフィナーレで最もインパクトのあったシーンは、ジョセフ・クイン演じるエディがメタリカの「Master Of Puppets」を演奏するシーンだろう。しかしクリエイターのダファー兄弟によると、当初このシーンは脚本になかったようだ。Netflix Geekedに明かしている。

「アイディアを出したのは、脚本家の一人であるカーティス(・グウィン)です。僕らは『どうやってデモバットの気を引こうか?』と考えていて、カーティスが『メタリカを演奏するのはどうだろう?トレーラーの上で、スピーカーを全部セットして演奏するのは?』と言ったのです。僕らはそのアイデアに惚れ込んで『これはやらなくては』と思いましたが、でも(当時は)エディをギタリストと設定していなかったんですよね。」

ストレンジャー・シングス
Netflixシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」独占配信中

そこで、ダファー兄弟は脚本をさかのぼり、エディのギタープレイを予期させるようなヒントを盛り込んだという。「まだ何も撮影していなかったので、(部屋の)ギターやバンドを組んでいる設定を追加できたのです」。

あとから追加されたヒントの1つが、森の中でエディとクリッシーが交わす会話だ。2人のシーンがダファー兄弟のお気に入りであることは、すでに紹介した通り。「あのシーンでは、バンドをやっているという事実を盛り込むだけでなく、彼に人情味を与えることができました」と語っている。

また、エディ役を演じるジョセフ・クインに子供時代からのギター経験があったことも幸いだ。米Colliderによると、ダファー兄弟はクインにメールでギターを弾くか確認していたようだ。クインは脚本を読んだ翌朝にギターを購入し、「Master of Puppets」を猛練習した模様。本番では実際に大部分を演奏しており、度肝を抜くソロだけはギターダブル(代役)の助けを借りている。

当初脚本になかったシーンにも関わらず、結果としてエディというキャラクターに深みを与え、シーズン4を象徴する名場面となったのは全く見事としか言いようがない。

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Source: Netflix Geeked

Writer

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KyokoKyoko Okajima

アメリカ留学、大手動画配信サービスの社員を経て、ライターに転身。海外ドラマが大好きで、永遠のNo.1は『ブレイキング・バッド』と『ベター・コール・ソウル』。