『ジョン・ウィック』ユニバースさらに拡大、チャド・スタエルスキ監督がスタジオと新契約 ─ 新作映画、ドラマ、アニメを管轄

『ジョン・ウィック』映画シリーズを手がけたチャド・スタエルスキ監督が、今後の『ジョン・ウィック』ブランドを統括していく新契約を米Lionsgateとの間で締結したことがわかった。米Deadlineが報じている。
最新作『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(2023)を含めこれまでに計4作が製作された『ジョン・ウィック』シリーズは今後もユニバースを拡大。2024年夏には、初の実写スピンオフ映画『Ballerina(原題)』の米公開を控えているところだ。
スタエルスキ監督は同作でも製作総指揮として携わっているが、これに留まらず今後も密に関与していくことになる。報道によれば、スタエルスキ監督は『ジョン・ウィック』シリーズの映画、テレビをはじめ、「全てのマルチメディアプラットフォーム」での製作をクリエイティブの側面において管轄するとのことだ。
またLionsgateは『ジョン・ウィック』同様に、現在ヘンリー・カヴィルの主演でリブート企画を進めている『ハイランダー』のユニバース化も検討しており、スタエルスキ監督は同シリーズを統括する契約も結んだ。同社のジョー・ドレイク会長は、今回の契約について「『ジョン・ウィック』で我々が築いた素晴らしいクリエイティブな関係性を拡大させ、それを『ハイランダー』フランチャイズにも広げるもの」と説明。「最初から、チャドは『ウィック』の世界を定義するクリエイティブ上の力を発揮していました。あの世界の未来を考え続けるのであれば、我々にはチャドが必要です」とスタエルスキ監督との継続的な協働に喜びを見せた。
スタエルスキ監督も「『ジョン・ウィック』ユニバースをさらに拡大させるための監督役を通して、Lionsgateとの関係性を発展させることができて嬉しいです」と声明を発表。「『ジョン・ウィック』は私の心にとても近くにいる存在で、それを導いていけるのは大きな喜びです」とシリーズ拡大への思いを語った。
『ジョン・ウィック』シリーズからは上述の『Ballerina(原題)』のほか、テレビドラマ企画とアニメシリーズ企画が進行中であることが判明済み。キアヌ・リーブス主演のメインシリーズに関しては、製作の意向を伝えるスタジオに対し、スタエルスキ監督は慎重な姿勢だ。
スタエルスキ監督の次回作は早速、リブート版『ハイランダー』となる見込み。同企画では、『ワイルド・スピード』シリーズのニール・H・モリッツがプロデューサー、『セブン・シスターズ』(2017)のケリー・ウィリアムソンが脚本に就任している。
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Source:Deadline