『ジョン・ウィック』監督、マーベルのケヴィン・ファイギから助言をもらっていた ─「メンターのような存在」

チャド・スタエルスキといえば、スタントマンからキャリアチェンジし、『ジョン・ウィック』シリーズで映画監督としての揺るぎない地位を確立した人物。今やハリウッドアクション界の未来を担うキーパーソンとなったが、そんなスタエルスキ監督には「メンター(助言者)」と慕う人物がいる。
その人物が、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を率いてきたケヴィン・ファイギ。スタエルスキ監督といえば、『スパイダーマン2』(2004)や『ウルヴァリン』シリーズなど、スタントマン時代からマーベル作品に携わってきた。このたび米ポッドキャスト番組Happy Sad Confusedに登場したスタエルスキ監督はマーベル作品での経験を振り返り、ファイギに対する感謝の言葉を口にしている。
「私はマーベルのためにたくさんの仕事をしてきました。とっても親切にしてもらいました。ケヴィン・ファイギは特に私にとってのメンターのような存在です。彼は、『ジョン・ウィック』のフランチャイズ化に対する助言を快くしてくださった。」
ファイギへの恩を明かした監督は、2022年8月にも同様の内容を語っていた。「マーベルはキャリアに多大な影響を与えました。彼らには大きな借りがあります」「ケヴィンはとても親切に時間を割いてくれて、良い話を交わすことができました」と。この時、監督はMCUでの映画化が決定している『ブレイド』を監督することへの熱意を明かしていた。
その想いは現在も変わっていないようで、「選べるなら、迷いなく『ブレイド』にするでしょうね。つい、“あぁ、もう!”ってなってしまうくらいやりたい作品です」とスタエルスキ監督。一方で「ふさわしい人材を起用したと思います」とも語り、『ブレイド』映画化を手がけるヤン・ドマンジュ監督への敬意を示した。
『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(2023)をもって『ジョン・ウィック』シリーズに区切りをつけたスタエルスキ監督は現在、『Ghost of Tsushima(ゴースト・オブ・ツシマ)』ハリウッド実写映画版や、『ハイランダー』リブート映画版といった注目プロジェクトを開発している。水面下では『ジョン・ウィック』ドラマ版も進めているということで、今後のさらなる活躍にも期待したい。
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Source:Happy Sad Confused