セバスチャン・スタン、バッキー役以前は仕事に困っていた ─ 「彼はいいバッキーになると思う、それ以上に素晴らしいウィンター・ソルジャーになると思う」とプロデューサー

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『サンダーボルツ*』で、ウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ役を4年ぶりに本格再演するセバスチャン・スタン。バッキー役をきっかけに、今年の春には『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』でアカデミー賞の主演男優賞候補、A24製作『顔を捨てた男』ではゴールデングローブ賞(コメディ・ミュージカル部門)の主演男優賞に輝いた。
もっともバッキー役に起用される以前、スタンは日々の暮らしにも苦しみかねないほど仕事に困っていたという。米Vanity Fairにて、スタンは「本当に大変な時期でした。ビジネス・マネージャーと電話で話したら、“『オフロでGO!!!!! タイムマシンはジェット式』(2010)の二次使用料が6万5,000ドル入って助かった”と言われたんです」と振り返っている。
当時のスタンはコメディやホラー映画で脇役を演じることが多く、決して有名俳優とはいえないキャリアを送っていた。スタンがバッキー役に起用されたきっかけは「ゴシップガール」。なんとマーベル・スタジオは、心優しいバッキーではなく、キャラクターのダークサイドを表現できる役者を探していたという。
マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は、「内面の豊かさや、瞳の奥にあるものがよくわかった。あのことは決して忘れないでしょう」という。『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)でプロデューサーを務めていたスティーブン・ブルサードには、「彼はいいバッキーになると思う。けれどもそれ以上に、素晴らしいウィンター・ソルジャーになると思う」と話したという。

その後のスタンの活躍ぶりはもはや説明不要、とりわけ最近の快進撃は冒頭で触れた通りだ。その才能を見出したファイギも、「ある映画でゴールデングローブ賞を獲り、別の映画でアカデミー賞にノミネートされるなんて、本当に、とんでもなくすごいことです」と感嘆している。
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Source: Vanity Fair