『スター・トレック』映画版、新作企画が2本同時に進行中 ─ シリーズ第4作とタランティーノ版か、製作会社CEOが認める

『スター・トレック』映画版シリーズの新作企画が、ただいま2作品同時に進められているという。シリーズの権利を有する米ViacomCBSのロバート・ベイキッシュCEOが認めた。
2019年、これまで『スター・トレック』の映画・ドラマを手がけてきた米国の大手テレビ局CBSと、同じく米国の巨大メディア企業Viacomが統合され、新企業ViacomCBSが誕生。新たな体制下のもと、ニューヨークで開催されたカンファレンス・イベントにベイキッシュCEOが登壇し、同社が『スター・トレック』映画版の企画を2つ進行していることを明らかにしたのだ。米The Hollywood Reporterが伝えている。
現在、『スター・トレック』映画版シリーズについては、J・J・エイブラムスによるリブート版『スター・トレック』(2009)を皮切りとした「ケルヴィン・タイムライン」が進行中。同じくJ・Jによる続編『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(2013)、監督を交代しての第3作『スター・トレック BEYOND』(2016)が製作された。
ベイキッシュCEOは『スター・トレック』新作映画2本についての詳細までは語っていないが、新作のひとつと目されるのは、2019年11月に企画の存在が報じられた「ケルヴィン・タイムライン」第4作(タイトル未定)。ドラマ「FARGO/ファーゴ」(2014-)「レギオン」(2017-2019)で抜群の手腕を発揮したノア・ホーリーが脚本・監督を務め、J・Jはプロデューサーとして続投。出演者のクリス・パインやザッカリー・クイント、ゾーイ・サルダナ、サイモン・ペッグ、カール・アーバンらも続投するとみられている。
一方、もうひとつの企画として伝えられているのが、『パルプ・フィクション』(1994)や『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)などで知られる映画監督クエンティン・タランティーノが原案を担当する新作だ。タランティーノ自身が「宇宙版パルプ・フィクション」と豪語している意欲的な企画で、脚本は『レヴェナント:蘇えりし者』(2015)のマーク・L・スミスが執筆。タランティーノ自身が監督を務めるかどうかは不明だが、スミスが書き終えているらしい脚本には、今後タランティーノの手で改稿が施されるとみられる。
なお、ViacomCBSは『スター・トレック』のテレビシリーズも継続的に展開中。「スター・トレック: ディスカバリー」(2017-)のほか、短編アンソロジー・シリーズ「スター・トレック: ショート・トレックス(原題)」(2018-)のほか、2020年にはパトリック・スチュワート演じるピカード艦長を主人公とする「スター・トレック: ピカード(原題)」、“艦隊で一番どうでもいい船”を描くコメディアニメ「Star Trek: Lower Decks(原題)」も待機中だ。
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Source: The Hollywood Reporter