『スター・トレック』第4作、クリス・パイン&ザッカリー・クイントらが復帰交渉中 ─ 2022年末より撮影開始へ

J・J・エイブラムス製作の映画『スター・トレック』シリーズ第4作が遂に始動だ。カーク船長役のクリス・パイン、スポック役のザッカリー・クイントをはじめとするレギュラーキャストが続投に向けた交渉に入っていることが、米パラマウント社の投資家向けカンファレンスの場で発表された。
本作は、2009年の第1作『スター・トレック』、2013年の第2作『スター・トレック イントゥ・ダークネス』、2016年の第3作『スター・トレック BEYOND』に続くシリーズ第4作。第1&2作の監督を務めたJ・J・エイブラムスが製作を務め、監督には「ワンダヴィジョン」(2021)のマット・シャクマンが起用されている。脚本は、『カオス・ウォーキング』(2021)リンジー・ビアーと『キャプテン・マーベル』(2019)ジェニーヴァ・ロバートソン=ドウォレットによる草稿を基に、 『アバター2(仮題)』のジョシュ・フリードマンと「ワンダヴィジョン」のキャメロン・スクワイアが執筆する。
カンファレンスに登壇したエイブラムスは、カーク船長役のクリス・パインとスポック役のザッカリー・クイントをはじめ、ゾーイ・サルダナ、カール・アーバン、サイモン・ペッグ、ジョン・チョーといったエンタープライズ号のクルーを演じたキャストが揃って復帰する見込みであること発表。さらに、2022年末にも撮影開始が目指されていることも明かした。この場で、エイブラムスは「オリジナルキャストたちに新キャラクター(を演じる俳優たち)を加えた本作は、とても楽しくワクワクするものになります」と予告。「『スター・トレック』を見たことのない領域へと誘うことになるでしょう」と自信をにじませた。
パラマウント側は第4作の実現に向けて、2018年頃よりクリス・パインらと続投の交渉を進めていたが、同年8月に交渉が決裂。以降、新たな『スター・トレック』映画企画の存在が続々と報じられ、第4作の進捗は定かでなかった。このたび米Varietyが入手した情報筋によると、パインとの交渉決裂後、パラマウントはキャストを一新してシリーズをリブートするかどうかを決定する市場調査を実施していたというが、スタジオ幹部はパインらの続投による第4作を望む熱狂的なファンたちの方を最終的に選択したと伝えられている。
なお、上述の『スター・トレック』別企画については判明しているだけでクエンティン・タランティーノ版やノア・ホーリーによるリブート版などが挙げられるが、パラマウント社は「スタジオに重宝されたフランチャイズを進めていくベストな方法を模索するため」に、進行していた全ての別企画を一時停止することを決断したとのこと。ひとまずは、パイン版カーク船長率いるエンタープライズ号の帰還を待つことになりそうだ。
映画『スター・トレック4(仮題)』は、2023年12月22日米公開予定。
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