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THE RIVER編集部がオススメする「自宅待機」の過ごし方 ─ 旬のゲーム、ドラマ、音楽、本をご紹介

新型コロナウイルスが猛威を振るう中、この週末(2020年3月28日〜29日)は自宅で過ごす方も多いだろう。東京都では都知事が外出自粛を呼びかけたこともあり、映画館や店舗の多くも休業となっている。こんな時こそ、ポップカルチャーと共に自宅で有意義に過ごしてみては。THE RIVER編集部から、メンバーそれぞれのオススメの過ごし方をご紹介する。

『バットマン:アーカム・コレクション』をやりこんで、『私はC-3PO』を読み耽る

(中谷直登 編集長)まとまった時間をとって、手が出せていなかったゲームをやり込もう。PlayStation4向けソフト『バットマン:アーカム・コレクション』は、世界的に「傑作」と評価が高い『バットマン アーカム・アサイラム』『バットマン:アーカム・シティ』『バットマン:アーカム・ナイト』の3作がセットになったコレクション。2020年4月14日までの期間限定で半額の3,960円(税込)となっている。ダウンロードコンテンツもセットになっているというから、一層オトクだ。ストアからダウンロードすれば良いから、外出も不要である。

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プレイするにあたって、原作コミックや映画は全く知らなくても大丈夫。むしろ、ゲームの世界にのめり込めばバットマンを始めとするキャラクターたちに一層詳しくなるはずだ。2021年公開予定のロバート・パティンソン主演『ザ・バットマン』単独映画も一層楽しめるようになるはず。爽快感あるアクションと重厚な世界観をたっぷり楽しんで欲しい。ちなみに、ジョーカーの英語版声優は『スター・ウォーズ』ルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルだ。

ゲームの気分転換にオススメなのが読書。『スター・ウォーズ』がお好きなら、3月26日に発売されたばかりの『私はC-3PO』で、我らが友C-3POの冒険の日々を追体験するのはどうだろう。

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本書は、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977)から、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』に至るまでのスカイウォーカー・サーガ全9作のすべてを見届けた銀河唯一の俳優、C-3PO役アンソニー・ダニエルズの回想録。初めてジョージ・ルーカスに会った日のこと、共演者との思い出や知られざる撮影裏話、新3部作や続3部作への再招集、そして『スカイウォーカーの夜明け』最後の日まで……。輝かしい(コスチュームと)日々の下に隠された、アンソニーの素顔が初めて明かされる。

コスチュームの中で灼熱の高温になることも、負傷することも、時に深刻な閉所恐怖症のパニックに陥ることもある過酷な役割をまっとうする中で、アンソニーは役者としての自分の存在が無視され、または軽んじられ扱われることに、酷く傷ついていたとの胸の内を包み隠さず明かしている。『スター・ウォーズ』全作を通じて常に私たちの側におり、もっとも気楽さを象徴していたC-3POの真実とは。ファンにとって、かけがえのない一冊となるはずだ。


『コンテイジョン』で立ち止まって考える時間を

(稲垣貴俊)ぶっちゃけ週末だけじゃ全然足りない、軽く1ヶ月は自宅待機したい(休みという意味で)。それが本心だから、週末だけと言われると、むしろちょっと困ってしまわないだろうか? 筆者はとても困っている。とはいえ2日間、なるべく良い時間を過ごしたいところだ。

新型コロナウイルス(COVID-19)の国内の感染爆発が危惧される今、未見の方に改めてオススメするのが『コンテイジョン』(2011)。スティーヴン・ソダーバーグ監督が、マット・デイモンやジュード・ロウ、ケイト・ウィンスレットら豪華キャストでパンデミックを扱ったスリラーだ。高確率で命を落とす未知の感染症の脅威を描いた本作は、今の状況をそのまま予言したような内容、目に見えない恐怖を淡々と捉える演出とともに、感染症の基本をきちんと教えてくれる。

映画の良さは、2時間じっと作品に集中し、想像を膨らませ、考える時間を与えてくれるところにもある。SNSを開けば、新型コロナにまつわる議論やコメントがものすごい速度で流れていく昨今、自宅で2時間立ち止まって考える時間はいまや貴重なもの。そのあと、気になったポイントを丁寧に調べれば、COVID-19のことも正確に恐れられる……『コンテイジョン』は、まさしくそのきっかけとなる映画だ。THE RIVERでは脚本家スコット・Z・バーンズのインタビューもご紹介しているので、こちらの記事もご一読いただけると幸いである。感染爆発、なんとか全員で食い止めたい!

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と、COVID-19の勉強で週末がたちまち過ぎてしまいそうなところ、もうひとつのオススメは、Netflixオリジナルシリーズ「タイガーキング: ブリーダーは虎より強者?!」。私設動物園と称して大量のトラやライオンを飼う男に、動物愛護運動家の女性が目をつけたことから、トラ愛好家たちの血で血を洗う派閥争いが始まるという、衝撃のドキュメンタリー作品だ。原題のサブタイトルは「殺人、暴力、狂気」とあって、マジでヤバい奴しか出てこない。米NetflixランキングNo.1の大人気作品、何はともあれ予告編をチェック!


『Predator: Hunting Grounds』をいち早く体験、『アンカット・ダイヤモンド』に興奮

(MINAMI)自宅待機の過ごし方としてオススメするのは、映画『プレデター』シリーズを題材にしたゲーム『Predator: Hunting Grounds』だ。本作は地球外生命体「プレデター」対「ファイアチーム」と呼ばれる特殊部隊による1対4で戦闘を繰り広げる、オンライン非対称型マルチプレイアクションゲーム。2020年4月24日の発売に先駆けて、3月27日〜29日に「トライアルウィークエンド(体験版)」が実施される。

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人間側はアサルト、サポート、スカウトのクラス(トライアル版限定の3クラス縛り)を選択して、プレデターに倒される前に軍事任務を達成したのち脱出するか、もしくは倒すことが目標。プレデターはジャングルに生い茂る木々の間を飛び回り、好みのアーマーや武器を選んで人間を狩り尽くすことで勝利となる。

プレデターで無双するのもよし、プレイヤーと協力してプレデターに立ち向かうのも良いだろう。映画版でプレデターとタイマンを張った、人間界で最強とも謳われるダッチ少佐の気分が味わえるかもしれない…。

続いては、Netflixで独占配信中の今最もホットな作品を紹介したい。アダム・サンドラー主演、『グッド・タイム』(2017)のサフディ兄弟監督作『アンカット・ダイヤモンド』(2019)だ。本作は、借金の取り立てに追われる宝石商が、すべてを賭けて一獲千金を狙う物語。新作アルバム『アフター・アワー』を3月20日にリリースしたザ・ウィークエンドが本人役で出演していることも話題に。劇中でウィークエンドが歌う姿も見られるかもしれない…?

なお本作は、Rotten Tomatoesで92%フレッシュという高評価を獲得しており、世界中で数々の映画賞を総なめにしている。ノンストップで繰り広げられていくスリリングな展開や、サンドラーの熱演ぶりにも注目してご覧いただきたい。椅子に腰を掛けていたあなたも、最後にはきっと前のめりになっていることだろう。


天才ドナルド・グローバーの世界観にドップリ浸る

(SAWADY)俳優・脚本家・ラッパー・コメディアン…実に多才なドナルド・グローバー。ドラマ界のアカデミー賞と呼ばれるエミー賞ではコメディ部門で主演男優賞や演出監督賞を受賞した。ラッパー、チャイルディッシュ・ガンビーノ(Childish Gambino)としては、グラミー賞を受賞するなど、間違いなく現在のエンターテイメント界を牽引する存在だ。そんなグローバーの世界観にドップリ浸かってみてはいかがだろうか。

まずは、グローバーが主演・脚本(一部監督)を務めるコメディ・ドラマ「アトランタ」をイッキ見だ。本作は、音楽の街ジョージア州アトランタを舞台に、名門大学を中退して金も夢もなくしたダメ男アーンが、巷で有名なラッパーである従兄弟アルフレッドの片腕として、アトランタ音楽シーンでの成功を夢見て奮闘する物語。現在、シーズン2まで製作されており、シーズン1は10話、2は11話構成、さらに1話あたり20~30分の尺なので、サクッと見ることが出来る。

製作は、東京出身のクリエイター、ヒロ・ムライが務め、ほとんどのエピソードを手がけている。ムライは、チャイルディッシュ・ガンビーノの2018年衝撃作「This is America」のミュージックビデオを手がけ、2019年グラミー賞最優秀ミュージック・ビデオ部門に輝いた。シニカルなユーモアさの奥に垣間見える強烈なメッセージ性を持つ「アトランタ」は、間違いなく観る者の胸を打つだろう。日本では、Netflixにて独占配信中だ。

イッキ見の後には、別名義チャイルディッシュ・ガンビーノとして3月22日にリリースしたばかりの新アルバム『3.15.20』を聴いてみてはいかがだろう。全12トラックの本作には、アリアナ・グランデや21サヴェージ、さらにはグローバーの4歳の息子レジェンド君も参加している。インダストリアル・ヒップホップやファンク、エレクトロニカなど多様なジャンルを融合した独特な音楽は、まさにドナルド・グローバーのマルチな世界観そのものを体現していると言えよう。

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