新スーパーマン役探しは大変だろうと思っていたら初日で見つかって拍子抜けしたジェームズ・ガン

「スーパーマン役が見つからなかったら、この映画はやらない」と、ジェームズ・ガンは宣言していた。「この企画は、スーパーマン役を演じる男にかかっている」、と。それだけに、新映画『スーパーマン』主役のキャスティングは難航を極めると予想された。
ハリウッド中に網を広げ、主役探しにたっぷり時間をかけるつもりだったと、米GQの特集記事。形式上、400人以上の候補者と会っていたものの、最終的に役を射止めたデヴィッド・コレンスウェットは、実は初日に会っていたという。
ガンは偶然、コレンスウェットが端役を務めた『Pearl パール』(2022)を観たばかりだった。「正直、最初から彼が基準値になっていた」とガンは振り返っている。さらに、ロイス・レイン役のレイチェル・ブロズナハンに目をつけたのも、オーディションの初日だったそう。「8番目くらいに登場したのが彼女だった」とガン。ふたりとも、オーディションの最初期に現れていたというのが運命的だ。
スーパーマン役のオーディションにはニコラス・ホルトも参加していた。コレンスウェットの姿があまりにもスーパーマン然としており、「主役は初めからコレンスウェットに決まっていたようなもの」だったと振り返っている。オーディションの合間、コレンスウェットはスタジオの外で一人日差しのあたる場所にいた。まるでスーパーマンが太陽エネルギーをチャージする姿そのものだったと、ホルトは振り返っている。挨拶してみると「背がデカい。髪型も、顎のラインもかっこいい。握手をしたんですが、その手もまぁ僕よりデカい。しかも喋り声も僕より低い。それで、握手をしながら思ったんです。この人がスーパーマンなら良いなって」。それに、脚本を読んだ時に「自分はレックス・ルーサーの方が合っているかも」と直感したそうだ。不思議なことに、ホルトもレックス・ルーサー役に決定している。
スーパーマン役を見つけるのは長く難しい道のりになる……そう考えていたガンは、わずか初日で完璧な俳優と出会うことができて、拍子抜けしたようだ。「マジ?これで決まり?簡単に見つかっちゃったけど?」
『スーパーマン』は2025年7月11日、日米同時公開。
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Source:GQ