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『スーパーマン』ぶじヒット飛翔、ジェームズ・ガンも安堵「希望に溢れる証です」

スーパーマン
(c) &TM DC(c)2025 WBEI

空を見ろ。新DCユニバースが希望とともに飛び上がった。ジェームズ・ガン監督による予習不要の新生第1作『スーパーマン』は2025年7月11日に封切りを迎えると、米国内初週末1億2,200万ドル、全世界累計2億1,700万ドルの大ヒットにマントをなびかせた。

概ね事前に予測されていた範囲の結果となっている。本国での同週末ランキングでは2週目の『ジュラシック・ワールド/復活の大地』4,000万ドルを大きく引き離して1位飛翔となった。

DC作品史上最高の累計成績作『ダークナイト』(2008)の米国内初週末は1億5,841万ドル。ここには一歩及ばないものの、旧シリーズ最大の『ワンダーウーマン』(2017)米国内1億325万ドル、同キャラクター単独前作『マン・オブ・スティール』(2013)1億1,166万ドル、『ジョーカー』(2019)9,620万ドル、ガン監督前作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』1億1,184万ドルはいずれも超えた。『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(2022)は1億3,400万ドルだった。

初週にして2025年中12位にランクイン。『白雪姫』『28年後…』を超えた。同じワーナー・ブラザース配給の『F1/エフワン』(1億3,619万ドル)をまもなく抜き去ることのできるペース。世界累計興収も年間13位。

近年のスーパーヒーロー作品は2週目以降に大幅下落を見舞われることが多く、60~70%ダウンの事例も多い。『スーパーマン』はSNSを中心に口コミ評判も良く、どれだけ粘れるかに注目。米Rotten Tomatoesでは観客スコア93%の好成績がついた。25日にはライバルのマーベルから『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップ』もやって来る。

海外興収は予測をやや下回る。米Varietyによれば、中国ではわずか660万ドルにとどまった。これは初週末2,500万ドルの『ジュラシック・ワールド/復活の大地』とは対照的な結果だ。

ジェームズ・ガン監督はもともと、本作で必ずしもホームランを打つ必要はなく、二塁打でも構わないと堅実だった。ぶじのヒットに安堵し、「ここ数日の皆さんの熱意ある優しい言葉に感謝しています」とSNSに投稿した。「長年、スーパーマンには“スーパー”なところがたくさんありました。そして私は、“マン”の部分に焦点を当てた映画を作ることができて幸せです。常に困っている人を気にかける、優しい人物です。それが世界中のたくさんの人に力強く響いていることは、人間の優しさと威厳に対する希望に溢れる証です。ありがとう」。

ここ数年のDC映画に対する一部の懸念を振り払って見事に飛び出した『スーパーマン』は大ヒット公開中。本作より新シリーズが開始されているので、予備知識に関わらず誰もが等しく楽しめるキックオフ作品となっている。

Source:Deadline,Variety,Box Office

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から企画制作・執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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