『スーパーマン』Rotten Tomatoesスコアが発表 ─ 海外レビュー好評、「サム・ライミ版スパイダーマン以来」との声も

米レビューサイトのRotten Tomatoesより、新DCユニバース第1章『スーパーマン』の批評家スコアが発表された。新シリーズ幕開けが鮮烈デビューを飾っている。

本記事時点で、レビュー件数は139件で87%。見事“フレッシュ認定”を獲得した。2025年7月11日の日米同時公開に向け、幸先の良いスタートとなった。
レビューは概ね称賛一色だ。「単なるリブートではなく、クリストファー・リーヴ時代の楽観主義への回帰だ」(Cleveland Plain Dealer)、「間違いなく今年の傑作のひとつ。楽しくて、面白くて、コミック世界を熟知した者によって、愛情たっぷりに仕上げられている」(Sensacine)、「おじいちゃんの世代のスーパーマンとは違うけれど、観ておくべき。移民という切り口はジェームズ・ガンらしく大胆で、映像面でも新境地に至っている」(HollywoodChicago.com)「こんなに迫力満点の飛行シーンは初めて。撮影監督のヘンリー・ブラハムは、音速で飛び抜ける風の力を観客に体感させるような映像を作り出している」(Reeling Reviews)「ガンは、アニメでしか不可能だろうと思っていたことを実現させてみせた。人間が空を飛べると信じさせただけでなく、ありとあらゆる生命を本気で守ろうとする人物がいることも信じさせてくれた。ホルトは実写版レックス史上最高。これは見逃し厳禁だ!」(JVS Media & Productions/Team JVS)「本作はコミックの真摯で愛すべき古臭さとその全てを、サム・ライミ版『スパイダーマン』映画以来見たことのない形で抱いている」(Eric Goldman)
事前分析によれば米国内初週末は1億2,000万〜1億3,000万ドルとなる見込み。口コミで弾みがつけば1億4,000万ドルに届く可能性もある。渾身の新シリーズ作とあって期待は高い。DC映画としての前作『アクアマン/失われた王国』(2023)は2,769万ドルだった。
ワーナー・ブラザースとしては2025年公開のヒット作の殿堂に新たな一作を加えたい。今年最大ヒットの『マインクラフト/ザ・ムービー』は世界累計9.5億ドルを記録しており、初週末は1億6,275万ドルだった。今年3位の『罪人たち』は初週末4,800万ドルから世界累計3.6億ドルまでに成長。評判の『F1®/エフワン』は初週末5,700万ドルで、『スーパーマン』はこの2倍以上を稼ぎ出す力を秘めている。
もっとも、DCスタジオ代表で本作監督のジェームズ・ガンは控え目。「7億ドルくらい稼がないと本作は成功しないと言われているが、それは完全にナンセンス。みんなが言うほど大騒ぎする必要はない」と、落ち着いた心境で公開を迎える。

『スーパーマン』は2025年7月11日、日米同時公開。
▼ 『スーパーマン』の記事
DC「ピースメイカー」S2新予告編で映画『スーパーマン』につながる ─ 異世界転生で人生やり直したいピースメイカー ユニバースお引越し 『ブラックアダム』『シャザム!2』は「正史じゃない」とジェームズ・ガン ─ 「『ピースメーカー S2』で全て説明する」 「大嫌いだ!」 『スーパーマン』ダークすぎてカットされたシーンがあった ─ ジェームズ・ガンのブラックユーモア、あの有名映画監督がアドバイス 細やかなトーンの調整 『スーパーマン』リス救出シーン、試写の不評でカット検討「世の中にはリス嫌いがたくさんいる」「スタッフ反対押し切って戻した」 動物大好きジェームズ・ガン マーベル社長ケヴィン・ファイギ、『スーパーマン』を「大好きな映画」と絶賛 ─ 「スーパーヒーロー疲れなどない」 『F4』まもなく公開!
Source:Rotten Tomatoes,GQ,Variety