『スーパーマン』予告編、修正されたポイント

ジェームズ・ガンが率いる新DCスタジオ初の劇場映画『スーパーマン』より、フル予告編が公開された。映像内には先に公開されていたティザー映像から繰り返し使用されている場面もある。実はここに、ファンの意見を反映して調整されているポイントがある。
それが、映像の00:30の部分。ススにまみれたスーパーマンが、市民の罵詈雑言を浴びながら歩いている場面だ。後ろから男が缶を投げつけ、スーパーマンの後頭部に命中する。
この場面、先のティザー映像では缶命中の衝撃を受けたスーパーマンが反射的に瞬きをする演出となっていた。以下の1:39で確認できる。
クリプトン星からやってきたスーパーマンは、地球上では最強のパワーを誇るヒーロー。弾丸をも防げる“鋼鉄の男”であるはずの彼が、一般人にぶつけられた缶に動じるはずがない……。この些細だが重要な描写はティザー映像公開時にファンの間で指摘の的となった。
これを反映するように、本予告では缶命中の瞬間の瞬きが修正され、スーパーマンが一切動じない姿に変更されている。前映像ではスーパーマンの人間的脆さがわずかに滲んだが、確かにキャラクター像として議論の対象となり得ただろう。新バージョンでは、彼が異星からやってきた存在であることをさりげなく示すような形になっている。
『スーパーマン』は2025年7月11日(金) 日米同時公開。本編でさらなる物語のディティールを追いたい。
▼ 『スーパーマン』の記事
『スーパーマン』は「マーベルからの解雇なくして作れなかった」とジェームズ・ガン ─ 「人に好かれるための創作をやめられた」 早くも7年前の出来事です 『スーパーマン』ネットで物議の飛行ショット、本編使用ナシ ─ 「あれはテレビCMで、VFXも未完成だった」とジェームズ・ガン どうやら確認ミスだったそう 『スーパーマン』ホームラン級ヒットへのプレッシャー、「僕は二塁打でもいい」とジェームズ・ガン ─ 『アイアンマン』『アバター』を振り返って いよいよ開幕、新DCユニバース 「アメコミ映画に出演して、なぜ後から文句を言うのか?」 『スーパーマン』ロイス・レーン役「やるならやる、やらないならやらない」 「ほかの役者を批判したくはないけれど」 「続編に飽きてきた、オリジナルの映画が観たい」 ─ 『スーパーマン』『ジュラシック・ワールド』『ファンタスティック4』同時期公開に女優が私見 オリジナル企画を待望する声高まる