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『スター・ウォーズ』ドラマがマーベル映画のようにクロスオーバー? ─ 「マンダロリアン」「アソーカ」「スケルトン・クルー」同一時代展開のねらいは

マンダロリアン ボバ・フェット
『マンダロリアン』シーズン2 ディズニープラスにて独占配信中(C)2020 Lucasfilm Ltd.

『スター・ウォーズ』は現在、「マンダロリアン」をはじめとするドラマシリーズを続々と製作している。いくつかの作品は時代設定が同一期間であることから、いずれクロスオーバーするかもしれない。推察のもととなっているのは、製作に携わるジョン・ファヴローのコメントだ。

ファヴローは海外メディアのインタビューで、準備中のドラマ「アソーカ(原題)」や「スケルトン・クルー(原題)」が「すべて『スター・ウォーズ』における同じ時代を舞台にしている」とコメント。「アソーカ」でファヴローはプロデュースも手掛けているが、「スケルトン・クルー」で描かれる事象を理解した上で製作しているという。「マンダロリアン」過去シーズンの出来事を含め、「もっとたくさんのことを念頭に置く必要がある」と語っているのだ。

例えばマーベル・シネマティック・ユニバースでは、基本的には同じタイムラインに沿って様々な物語が描かれる。『スター・ウォーズ』ではプリクエルからシークエルに至るまで時代設定には幅があるはずだが、「マンダロリアン」の時代に企画が集中する形となっている。

「マンダロリアン シーズン3」「アソーカ」解説

一連のドラマシリーズの中でも屋台骨となっている「マンダロリアン」は『ジェダイの帰還』から5年後、帝国軍が崩壊した時代が舞台。同作に実写登場したアソーカ・タノの冒険を描くシリーズ「アソーカ」は「マンダロリアン」シーズン2のその後を描く内容だ。

ジュード・ロウが出演する「スケルトン・クルー」は、小さな惑星の子どもたちが故郷に帰るべく奮闘する冒険物語で、やはりこちらも「マンダロリアン」と同じ時代になると伝えられている。また、2021年に配信された「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」も、「マンダロリアン」を起点とした内容だった。

ドラマ「ボバ・フェット」では、ボバとマンドー、アソーカが登場するエピソードがあったが、今後も「マンダロリアン」「アソーカ」「スケルトン・クルー」の物語が絡み合う可能性は十分にあるだろう。実際に「ボバ・フェット」では「マンダロリアン」シーズン3の導入となるような出来事も描かれており、視聴必須度もなかなか高い。製作陣は、未見視聴者のための「おさらいビデオ」も準備しているというほどだ。

ボバ・フェット/The Book of Boba Fett
(C)2022 Lucasfilm Ltd.

ScreenRantは、各作品をつなげるのはスローン大提督になると予想している。元々外伝シリーズの人気ヴィランだったが、「クローン・ウォーズ」に登場したことで正史入りした帝国軍の大提督だ。白い制服と青い肌、赤い瞳が特徴的で、かねてより実写再現に期待が寄せられている。

「マンダロリアン」シーズン2ではアソーカがスローンを探している様子が描かれた。もしかしたらマーベル映画のサノスのように、今後の複数のシリーズで共通して語られるメイン・ヴィランになるかもしれない。

もちろん、「マンダロリアン」の評価が極めて高いことを受けて、同作を元に人気作品を広げたいという思惑も大きいだろう。一方、マーベル・スタジオを有するディズニーが、ユニバース展開のノウハウをルーカスフィルム作品で再現しようと考えているとしても、何ら不思議ではない。

ちなみに『スター・ウォーズ』で予定されているドラマの中には、「マンダロリアン」とは別の時代を描くものもある。例えば「アコライト(原題)」はもっと昔で、『エピソード1/ファントム・メナス』(1999)の約100年前が舞台だ。

Source:ScreenRant

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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