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『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』名優ジュディ・デンチの出演が検討されていた ─ ミレニアム・ファルコンのデザイナー役で

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
(C) 2019 and TM Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

スター・ウォーズ』スカイウォーカー・サーガの完結編となったスター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019)に、『007』シリーズのM役などで知られるジュディ・デンチの出演が検討されていたことがわかった。コンセプトアーティストのフィル・サンダース氏が明かした。

『アベンジャーズ』シリーズや『キングスマン:ゴールデン・サークル』(2017)などでコンセプトアートを担当してきたサンダース氏にとって、『スカイウォーカーの夜明け』は唯一参加した『スター・ウォーズ』作品。このたび、米ArtStationに本作のアートを投稿したサンダース氏は、初期の脚本に登場していた、とあるキャラクターの存在を認めている。

初期の脚本では、レイはファースト・オーダーの艦隊を止めるため、ハードウェアの断片を求めて、ミレニアム・ファルコンを作ったデザイナーを探していました。その役にはジュディ・デンチが希望されていて、実現すれば素晴らしかっただろうと思います。レイは別の砂漠の惑星で彼女を見つけ、家は台地の頂上に彫られている。僕の仕事は、美術部から提供された資料を室内に活かすことでした。」

もしも構想通りならばデンチが演じていたであろう“ミレニアム・ファルコンのデザイナー”の後ろ姿も、公開されたアートには描かれている。

ジュディ・デンチ
Photo by Caroline Bonarde Ucci https://www.flickr.com/photos/caroline_bonarde/387962685/in/set-72157603164968016/

そもそも『スカイウォーカーの夜明け』は、“エピソード9”として準備が進められていた途中に、当初監督を務めるはずだったコリン・トレボロウが解雇されている。後任者に選ばれたのが、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)でルーカスフィルムの信頼を得たJ・J・エイブラムス。共同脚本には『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)などのクリス・テリオが雇われた。しかし『スカイウォーカーの夜明け』の公開後、トレボロウが進行していた“エピソード9”である『Duel of the Fates』の内容も、脚本やコンセプトアートの流出によって判明している。

「ファースト・オーダーを止めるためのハードウェアを探す」というアイデアは、完成版の「シスのウェイファインダーを探す」という展開に部分的に合致するものだ。『Duel of the Fates』の流出した脚本にこうした展開は見受けられないため、おそらくはJ・J&クリスの発案によるものとみられる。2020年3月、クリスは本作について「これほど脚本を書き直した映画はありません。新しい脚本が毎朝出来ていました」語っていた。「幸いにもプロダクションチームが優秀で、変更や調整を利かせてくれた」というから、今回公開されたアートも当時の一枚なのだろう。

「道のりを修正しながら進み続けていました。いろんなことを試して、その中にはダメなものもあったし、平凡なものもあった。野心的すぎるものもありました。複雑すぎるもの、単純すぎるもの、ノスタルジックすぎるもの、唐突すぎるものもありました。その中でバランスを探っていたんです。」

結局は実現しなかったジュディ・デンチの出演、そしてミレニアム・ファルコンのデザイナーの登場。もしも叶っていたら、どんな物語になっていたのだろうか。

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Sources: ArtStation (Phil Saunders), /Film

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。外部寄稿に『TENET テネット』『ジョーカー』『シャザム!』『ポラロイド』劇場用プログラム寄稿など。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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