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テレビ版「スター・トレック」ユニバース、今後もさらに拡張 ─ 「マーベルを手本に、いくらでも見たくなるものに」

Netflix「スター・トレック:ディスカバリー」シーズン3
©2019 CBS Interactive, Inc. All Rights Reserved.

いまや「スター・トレック」シリーズは、ハリウッドのテレビ界を席巻する一大ユニバースとなりつつある。「スター・トレック:ディスカバリー」「スター・トレック:ピカード」のほか、アニメ「スタートレック:ローワー・デッキ」も始動し、今後も複数の企画が進行中だ。

キーパーソンのひとりが、「ディスカバリー」「ピカード」の脚本・監督を務め、新シリーズ「スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールズ(原題:Star Trek: Strange New Worlds)」を手がけるアキヴァ・ゴールズマン。ありとあらゆる作品のユニバース化が図られている今、「スター・トレック」ユニバースの拡張をどう考えているのか。米The Hollywood Reporterにて、“王者”マーベル・シネマティック・ユニバースとの比較とともに語っている。

「(製作局)CBSのことは言えませんが、誰もが同じことをしていると思いますよ。成功した例をきちんと参照していて……つまり、マーベルの番組はいくらでも見たくなりますよね。僕も『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』は楽しみにしているし、『ロキ』の予告編は数え切れないほど見ました。それを手本に、『スター・トレック』もいくらでも見たくなるものにする。だけど、誰もが失敗するとどうなるかも知っていますから。」

ゴールズマン氏は「『スター・トレック』を大切にしている人たちがいます。特に、世界が想像以上に悪い状況であることが明らかになった今こそ」と述べ、シリーズの持つ可能性への希望を語っている。「僕は苦労して勝ち取ったハッピーエンドを信じています。簡単なことではありませんが、良い結果につながると信じようと思います」

新作「ストレンジ・ニュー・ワールズ」は、クリストファー・パイクとスポック、ナンバーワンを中心に、U.S.S.エンタープライズ号にジェームズ・T・カークがやってくる以前の日々を描く物語。「ディスカバリー」「ピカード」とは異なり、連続性のあるストーリーではなく1話完結に近いシリーズになるという。

「『宇宙大作戦』は作風的にとても自由で、ゆるやかなところがありました。ロバート・ブロックがホラーを書いたかと思えば、ハーラン・エリスンが『危険な過去への旅』でハードSFを書き、その一方で『おかしなおかしな遊園惑星』『新種クアドトリティケール』のようなコメディ回もありました。今回はそういう作品にしたいんです。」

ちなみにユニバースの舵取りを担う脚本家・プロデューサーのアレックス・カーツマン氏は、以前「2027年までの計画を立てた」と語っていた。作風もストーリーもさまざまに拡張していく「スター・トレック」の世界から、今後もまだまだ目が離せない。

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Source: The Hollywood Reporter

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。