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『スター・ウォーズ』新作映画、タイカ・ワイティティ監督の就任が正式発表 ─ 『1917』脚本家とタッグ

タイカ・ワイティティ
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/36201776766/

『スター・ウォーズ』新作映画(タイトル未定)に、『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)『ジョジョ・ラビット』(2019)で知られるタイカ・ワイティティ監督の就任が正式に決定した。「スター・ウォーズの日」(May the 4th)こと、2020年5月4日(米国時間)に米ルーカスフィルムが発表した。

ワイティティは『スター・ウォーズ』新作映画にて脚本・監督を兼任。共同脚本は『1917 命をかけた伝令』のクリスティ・ウィルソン=ケアンズが務める。『ジョジョ・ラビット』でアカデミー賞脚色賞に輝くなど、今もっとも注目される映像作家のワイティティは、ドラマ「マンダロリアン」シーズン1でIG-11の声を担当。最終話の監督も務めて絶賛を受けたことから、まさしく適任といえる人材だろう。2020年1月の時点でルーカスフィルムとの契約交渉に入ったことが報じられており、今回ついに正式発表となったわけである。

現在、ウォルト・ディズニー/ルーカスフィルムは『スター・ウォーズ』の映画作品を2022年・2024年・2026年に公開予定。ただしワイティティの新作がいずれかにあてはまるものか、別の企画かは不明だ。ワイティティは次回作『Next Goals Win(原題)』の撮影を終えているほか、新型コロナウイルスの感染状況を鑑みつつ、2020年夏以降に『マイティ・ソー/ラブ&サンダー(原題:Thor: Love and Thunder)』を撮影予定。すべては映画業界が再始動しないことにはわからない…ということかもしれない。

ところでワイティティといえば、2017年に『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)からフィル・ロード&クリス・ミラーが、『エピソード9』(当時)からコリン・トレボロウが解雇された際には、『スター・ウォーズ』への興味を尋ねられて「映画は完成させたい(笑)。僕なら1週間でクビでしょう」と応じた逸話でも知られる。もっとも、契約交渉の報道後には「良い物語があれば」「超やりたい」と語っていただけに、きっと自身の語るべきストーリーが見つかったのだろう。

またルーカスフィルムは、ワイティティによる新作映画とあわせて、「ロシアン・ドール:謎のタイムループ」(2019)のレスリー・ヘッドランドによる『スター・ウォーズ』新作ドラマシリーズ(タイトル未定)も正式発表している。同作はDisney+にて配信され、レスリーはショーランナーとして脚本・製作総指揮を担当。企画の存在は4月下旬に伝えられており、既報によると、従来シリーズとは異なるタイムラインの、武術の要素を取り入れたアクション・スリラー作品になるという。両作ともに、作品のさらなる詳細は続報を待とう。

ちなみに今後の『スター・ウォーズ』には、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)ライアン・ジョンソン監督による映画新3部作、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギがプロデュースする新作映画も企画中。Disney+では「マンダロリアン」シーズン2のほか、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)の前日譚シリーズ、ユアン・マクレガー主演「オビ=ワン・ケノービ(仮題)」も進められている。

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Source: StarWars.com

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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