『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』アナキン登場の検討あった ─ 見送られた理由とは
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)に、アナキン・スカイウォーカーが登場する可能性が検討されたことがあったという。そう明かしたのは、監督を務めたライアン・ジョンソン。一体、どのシーンで考えられ、なぜ見送られたのだろう?
この記事には、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のネタバレが含まれています。
Briefly for the tree burning scene, but luke’s relationship was with Vader not really anakin, which seemed like it would complicate things more than that moment allowed. Yoda felt like the more impactful teacher for that moment.
— Rian Johnson (@rianjohnson) December 1, 2020
ライアン・ジョンソン監督はTwitterで、『最後のジェダイ』にてアナキンのフォースゴーストをルークやレイの元に出現させる検討はあったかと尋ねられ、「木が燃えるシーンでちょっと考えた」と明かした。オク=トーで隠遁生活を送るルーク・スカイウォーカーが、ジェダイの伝説を終えるべく、フォースの木とジェダイの聖典を燃やそうと決意したところ、躊躇したすきにフォースゴーストとなって現れたヨーダが雷を落として燃やす場面だ。
ジョンソン監督によれば、このシーンにアナキンのフォースゴーストが出現する案もちらりとあったということだ。採用されなかった理由は、「ルークにとっては、アナキンというよりベイダーとの関係だったから。あの瞬間で見せるにしては、ややこしくなってしまう」から。確かにルークがアナキンとしての父と会ったのは、『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983)ラストシーン、死の直前の場面のみ。仮にプリクエル3部作のヘイデン・クリステンセンがアナキン役を再演して登場したとしても、ルークはその姿に困惑しただろう。「あの瞬間、もっとインパクトのある師はヨーダだと思った」、と監督は説明している。
ちなみに監督は以前にも、マスター・ヨーダを再登場させた理由について「ルークの物語がどうなるかを考えたとき、誰かに戻ってきてもらって尻を叩いてもらうことが、あの島での彼の最後の鼓動になると考えたんです。それなら、ヨーダがピッタリだ」と語っていたことがある。
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Source:@rianjohnson