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『ターミネーター2』が起こした映像革命、『ターミネーター3』監督も絶賛「画期的で独創性に富んだ作品」

ターミネーター
※画像はイメージです

ジェームズ・キャメロンが監督・脚本を手掛けたSF映画の金字塔、『ターミネーター2』(1991)。映像革命まで起こしたとされる本作には、『ターミネーター3』(2003)のジョナサン・モストウ監督も大いに魅了されていたようだ。

『ターミネーター2』といえば、スペクタクルなアクションとエモーショナルなドラマも魅力のひとつだが、T-1000が人間から液体金属へ、液体金属から滑らかに人間へと変身するCG技術には映画界に激震が走った。CGは今でこそ当たり前のように映画に活用されている技術だが、当時は未だ発展途中だったのだ。それが本作を経て数々の映画でも用いられるようになったのである。

映像革命を起こした本作に触発された監督のひとりがジョナサン・モストウだ。Comicbookmovie.comのインタビューにてモストウ監督は、「『ターミネーター2』はとても画期的で独創性に富んだ作品でした。あれほどのデジタルエフェクトやレンダリングを観客が目の当たりにしたのは、この作品が初めだったのですから」と手放しで絶賛している。「観客は自分が見ているものを信じられなかったでしょう。このような形で観客を魅了できるのは一度限りのことです。『ターミネーター』でもほかの映画でも、『ターミネーター2』のような目を見張るような視覚効果を作り出すのはとても難しいことなので」。

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『ターミネーター3』にはジェームズ・キャメロンに代わり、リドリー・スコットやデヴィッド・フィンチャー、ローランド・エメリッヒ、アン・リーら錚々たる映像作家が監督候補として挙げられていたが、最終的に登板が決定したのは、『ブレーキ・ダウン』(1997)『U-571』(2000)のモストウ。プレッシャーも大いにあったと思われるが、それでもモストウ監督は、「『ターミネーター3』を作るのはとても楽しかったです」としながら、「前二作のファンとして、自分が観たくなるような映画を作ろうと思って取り組みました」と当時を振り返っている。

『ターミネーター』シリーズはその後、『ターミネーター4』(2009)、『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(2015)、『ターミネーター:ニュー・フェイト』(2019)と続編が製作された。モストウ監督はそんな状況について、「別の映画監督、別の製作陣、さらには別の俳優が登場し、映画を生まれ変わらせ、シリーズを拡大していくのを見るのは大変興味深いことでした」と率直な思いを明かしている。

「私はその後の作品にはあまり関わっていません。『ターミネーター4』の脚本開発には関わっていましたが、結果的にほかのことをすることになり、別の作品を監督しました。私はほかの人たちと同じように、このシリーズが続いていくのを温かく見守ってきました。」

ちなみに、30年の時を経てもなお継承され続ける『ターミネーター2』のレガシーは、『トランスフォーマー』シリーズ最新作、『トランスフォーマー/ビースト覚醒』(2022年日本公開)にも影響を与えているとのことだ。

Source: Comicbookmovie.com

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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