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【マーベル】ドラマ化で話題の『ルーク・ケイジ』、タランティーノが20年前に映画化しようとしていた

鋼鉄の皮膚を持つ男、ルーク・ケイジマーベル・コミックに登場する「雇われヒーロー」だ。Netflixドラマ『ジェシカ・ジョーンズ』でマーベル・シネマティック・ユニバースにも参戦し、ついにルーク・ケイジ自身が主人公のドラマ『ルーク・ケイジ』の配信もスタートした。

来たる2017年、マーベルとNetflixはデアデビルとジェシカ・ジョーンズ、ルーク・ケイジ、アイアン・フィストが共演する『ディフェンダーズ』を発表する。ルーク・ケイジもその中心人物として注目されそうだが、実はこのキャラクター、20年以上前に映像化される可能性があった。しかも企画者はクエンティン・タランティーノだったのだ。

タランティーノ、コミック版への愛を語る

以前からタランティーノは、自らがコミック『ルーク・ケイジ』の大ファンであることを公言していた。ドラマ化の印象を聞かれた彼は、かつてコミックを映画化しようと考えていたことを明かしている。

「僕は(『ルーク・ケイジ』の)大ファンなんだよ。『レザボア・ドッグス』を撮ったあと、『ルーク・ケイジ』の映画を作ろうとさえ考えたくらいだ。結局『パルプ・フィクション』になったけど。だから(『ルーク・ケイジ』を撮らなかったのは)正しい判断だったとは思ってる」

『レザボア・ドッグス』でタランティーノが長編映画デビューを飾ったのは1992年なので、おそらく彼が『ルーク・ケイジ』の映画化を検討したのは今から20年以上も前だろう。

しかしそれほどの大ファンゆえ、『ルーク・ケイジ』ドラマ化に対するタランティーノの思いは複雑そうだ。ドラマ版に期待することを尋ねられたにもかかわらず、彼はむしろコミックへの愛情を熱く語っている

「うーん、率直に、正直に言って、僕はウザいファンの一人かもしれないな。だって僕はルーク・ケイジが1970年代に生まれたことが大好きなんだからね。彼がどんな人間かを検討し直すなんて歓迎できないよ。(コミックの)第1号は、オリジンのエピソードは本当に良かったんだ。マーベルはブラックスプロイテーションの魂をスーパーヒーロー・コミックで描こうとしていた。うまくいってた、本当によく出来てたんだ。だから第1号をもとに脚本を書いて、映画にしようと思ったのさ」

“ブラックスプロイテーション”とは、1970年代のアメリカで生まれた、アフリカ系アメリカ人向けの過激・不謹慎・猥雑な娯楽映画のこと。タランティーノはこうした映画ジャンルを愛しており、その影響は『ジャッキー・ブラウン』などの作品にも強く表れている。

ドラマ版“独自”の挑戦

予告編からもわかるように、ドラマ『ルーク・ケイジ』はタランティーノの愛した「70年代テイスト」を取り入れていない。しかしドラマ版のチームも、コミックやブラックスプロイテーションの要素をどう反映するかに悩んだようだ。

ルーク・ケイジ役のマイク・コルターは、コミックのイメージをドラマに活かすことの難しさを語っている。

70年代の早口なキャラクターから逃れようと考えてたから不安だったよ。でも(製作総指揮のチェオ・ホダリ・コーカーと)話したら、“ブラックスプロイテーション”とは白人の主人公がやるようなことをすべて黒人でやるもので、それこそが核だと分かった。恋に落ちたり、やることがカッコ良かったり、尻を蹴り上げたり、ギリギリで勝ったりするんだ」

どうやらドラマ版『ルーク・ケイジ』のチームは、独自の方法でコミックをドラマ化する方法論を見つけたようだ。しかしコルターのコメントを聞くかぎり、彼の理解した“ブラックスプロイテーション”と、タランティーノの愛する“ブラックスプロイテーション”は別物のような気がする……。

もちろん作り手が違えば、作品の作り方はまるで違う。タランティーノが納得するかどうかはさておき、きっとドラマ版『ルーク・ケイジ』は独自の魅力が詰まった作品になっているだろう。もしタランティーノが映画化していれば、そちらもきっと彼の魅力が炸裂した『ルーク・ケイジ』になったはずだ。観客としてはどちらも観てみたかった

ドラマ『ルーク・ケイジ』はNetflixにて現在配信中。全話まとめて観るもよし、1話ずつ観るもよし!

source: https://www.yahoo.com/movies/quentin-tarantino-almost-made-a-luke-cage-movie-232626816.html

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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