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『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』テイザーフェイス役が復活に意気込み、「オーバーキル」実現なるか

Photo by Super Festivals https://www.flickr.com/photos/superfestivals/49243022963/

何度見ても心に残るシーンばかりの『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)だが、妙に印象的なキャラクターといえば、ラヴェジャーズのメンバーのひとり、テイザーフェイスだろう。

テイザーフェイスは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』で、ヨンドゥに謀反を起こしてラヴェジャーズの新船長の座を乗っ取ろうとする。恐ろしい容姿と、恐ろしい名でラヴェジャーズの指揮権を奪うつもりになっていたが、その名前をロケットに爆笑されて赤っ恥。「俺の名前を聞いた途端、恐怖がビビっと走る」と自称するお気に入りの名だったが、周囲にはその威厳がイマイチ伝わらず。むしろロケットがイジリ倒したことで、仲間たちにも笑われる始末となった。

その後テイザーフェイスの手下たちはヨンドゥのヤカの矢やベビーグルート、ロケットによって次々と倒され、ヨンドゥが起こした爆発にテイザーフェイスも呑まれる。これでテイザーフェイスも命を落としたように思われたが……。

マーベル・ユニバースでは誰も死なないんです。誰もが何かしらの形で生きているんです」と、テイザーフェイス役のクリス・サリヴァンは米Comicbook.comに語り、復活への意気込みを見せている。「テイザーフェイスが、メカのスーツや銃と共に、宇宙での爆発を生き延びて、より強くなって“オーバーキル”として帰ってくる」という筋書きを見出しているようで、サリヴァンは「そういう計画が動いているわけではないんですが、僕はそうだったらいいなと」と前向きだ。

ここでサリヴァンが言及した“オーバーキル”とは、マーベル・コミックでテイザーフェイズが名乗る別名のこと。コミックでは、追い詰められたトニー・スタークが自身のテクノロジーを搭載したロケットを宇宙に送り出し、とある惑星に不時着したところ、その星の種族がロケットから技術を回収・実用化して『スターク』の名を崇める蛮族になる、というエピソードがある。そこでテイザーフェイスは、アイアンマンに似たスターク製のスーツを手に入れて、やがては“オーバーキル”を名乗るようになるのだ。演じたサリヴァンも、このエピソードを次のように話している。

「キャラクターの歴史についてはしっかり調べて、こういうことがわかったんです。トニー・スタークは敵から守るために宇宙にテクノロジーを放っていて、彼はそれを見つけた種族のひとり。テイザーフェイスとその仲間たちはこれを使ってスペース・ギャングを組んで、『ザ・スタークス』と名乗るんです。スタークのロゴが、見つけたクレートに印字されていたからです。なので彼は、アイアンマンのスーツを半身着ているんですよ。」

もっとも、マーベル・シネマティック・ユニバースでトニー・スタークは既に亡くなっているので、もしも実現させるならひねりが必要だ。そもそも、テイザーフェイスが爆発を生き延びていればの話だが……。

なお、テイザーフェイスはマーベル・スタジオ初のアニメシリーズ「ホワット・イフ…?」第2話『もしも…ティ・チャラがスター・ロードになったら?』にも登場。サリヴァンも声優としてカムバックを果たしている

ちなみに、テイザーフェイス役のクリス・サリヴァンは、人気ドラマ「THIS IS US」にも主要キャラクターのひとりとして出演中。ピアソン家の三つ子のひとりで、脱肥満やシンガーの夢のために努力するケイト・ピアソンの夫トビー役だ。トビーはニコニコ笑顔のナイスガイで、自らも苦悩を抱えつつ、愛するケイトのために尽くす善人。テイザーフェイスとは全く真逆の役柄なので、両作を知ればそのギャップも面白い。

Source:Comicbook.com

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。