『アベンジャーズ』マーク・ラファロ「まだハルクには描くべき物語がある」 ─ 「東京コミコン2019」で再登場に意欲

2019年11月22日(金)~24日(日)開催の「東京コミコン2019」2日目の締めくくりには、『アベンジャーズ』ハルク役でおなじみ、我らがマーク・ラファロが登場した。マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)以外でも多くの作品で抜群の演技を見せ、アカデミー賞へのノミネート歴もあるラファロが、このような形でファンの前に登場することは決して多くない。今回、日本のファンに向けてスペシャルなトークを繰り広げてくれた。
進行は「アメコミリーグ」より竹若元博(バッファロー吾郎)、なだぎ武、佐藤ピリオドの3名と、おなじみ杉山すぴ豊。「誰か出てくるのかすぐ分かる」緑色推しの服装で登壇。4人の呼び込みで、マーク・ラファロは悠々と登場。ベテラン俳優らしい風格、穏やかな表情でファンの前に姿を見せた。

今回のステージは、昨日11月22日に52歳の誕生日を迎えたラファロを会場全体が祝福する場面からスタート。観客・司会者全員でも「ハッピー・バースデー、マーク!」コールに、ラファロは優しい笑顔を浮かべて「どうもありがとう」と日本語で応じている。
初来日のラファロは、「東京コミコン」やファンの印象を尋ねられると「この場所で本当に素晴らしい時間を過ごせていて、大好きになりました。ファンのみなさんは熱心だし、映画のことが大好き。みなさんにお会いできてすごく嬉しいです」と答えた。「これまで日本に来たことがなかったのは、日本では緑色のキャラクターは嫌われていると聞いたから」と会場を笑わせた。「本当ですか?」と尋ねるや、アメコミリーグの3人は「ノー、ノー、ノット・トゥルー」の大合唱である。

そんなラファロは、MCU作品について「家族のように撮影しています」と語った。「大笑いするし、食べ物もいっぱい食べるしね。一番大好きなのは、『アベンジャーズ』1作目で、みんなでシャワルマを食べるところ」。集大成となった『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)については、「ちょっとビタースイートな作品でした。愛されてきたアベンジャーズたちを失ってしまいましたね。撮影中からそのことは知っていたので、お別れをするようなところがあったんです」と振り返った。そして「グッバイ、アイアンマン」と手を天に掲げる。

また、共演者との思い出を尋ねられたラファロは、「ハルクがロキをぶっ倒すシーンがすごく気に入っています。“ちょろい神だ(Puny god.)”って」と口にし、会場を沸かせた。さらに「クリス・ヘムズワースもここに来てますけど……クリス・ヘムズワース、いるかな?」と、どこかにいるであろうソーに呼びかける一幕も。
「彼とは『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)を一緒にやったんですが、基本的に脚本をまるごと即興で演じたんです。タイカ・ワイティティ(監督)とは最高の時間を過ごしましたしね。オーストラリアでの撮影はすごく楽しくて、ジョークもいっぱい言っていました」。劇中ではロマンスも示唆された、ブラック・ウィドウ役のスカーレット・ヨハンソンとの共演についても「とても良い時間を過ごしましたよ」と振り返った。

ハルクの今後は?
ここで、なだぎ武が「これからもハルクの活躍は期待してもいいんでしょうか」と気になる質問を投げかける。するとラファロは、ファンに期待を抱かせる“進捗状況”を教えてくれた。
「えっと……ちょうど先週、ケヴィン・ファイギから連絡があって、“もっとハルクのストーリーのアイデアはないか”と聞かれたんです。それで、“ありますよ、まだ描くべきストーリーはある”と答えました。それじゃあ会いに来て、その話をしてほしいと言われているんです。マーベル・ユニバースにハルクの居場所を探してみよう、という話になっていますよ。」

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