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ユアン・マクレガー、ケーキをペロリする ─ 『スター・ウォーズ エピソード2』ジャンゴ&ボバ役と東京で再会、当時のエピソード語る

「東京コミコン2023」12月10日 スター・ウォーズ ステージ 撮影写真

東京コミコン2023」最終日となる12月10日、メインステージではユアン・マクレガー、テムエラ・モリソン、ダニエル・ローガンの3人が登場。『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(2002)では、オビ=ワン・ケノービ、ジャンゴ・フェット、ボバ・フェット(子ども時代)として共演、惑星カミーノで戦った間柄だ。モリソンはドラマ「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」で、熟練のバウンティ・ハンターとして成長したボバを再演。『スター・ウォーズ』の重要キャストが、「東京コミコン2023」のステージで夢の再会を果たした。(写真83枚)

「東京コミコン2023」12月10日 スター・ウォーズ ステージ 撮影写真

まず登場したのは、「東京コミコン」へはすっかり常連となったダニエル・ローガン。日本語で「こんにちはー!東京コミコーン!」と元気よく飛び出した。続いてテムエラ・モリソンはダース・モールのダブルライトセーバーと共に登場し、勢いよく回転させながらハカの迫力のダンスを披露した。

「東京コミコン2023」12月10日 スター・ウォーズ ステージ 撮影写真 「東京コミコン2023」12月10日 スター・ウォーズ ステージ 撮影写真

お待ちかねのユアン・マクレガーが登場すると、会場では一際大きな歓声と悲鳴。マクレガーはモリソン、ローガンとハグした後、会場にビッグな投げキッスを送った。

「東京コミコン2023」12月10日 スター・ウォーズ ステージ 撮影写真 「東京コミコン2023」12月10日 スター・ウォーズ ステージ 撮影写真

ローガンは「また東京コミコンに来られて嬉しいです。来場してくれている、応援してくれているみなさん一人一人に御礼したい。みなさんがいなければ、この美しいコンベンションは存在しません。ありがとう、ありがとう、ありがとう」と丁寧に挨拶。続いてモリソンは「Ha,Ka! Haka!」と叫んだ後、ハカの唄とパフォーマンスを演舞。そこにローガンも加わって息ピッタリで声を合わせ、フェット親子によるハカを披露した。「歓迎の印です。怖がらないでね」。マクレガーは後ろから大笑いで見つめた。

「東京コミコン2023」12月10日 スター・ウォーズ ステージ 撮影写真

MCから「ラグビーのワールドカップじゃないですよね?」と言われると、モリソンは「うまくいかなかった!我々は決勝で負けた」と、ニュージランド代表が南アフリカに敗れたことに触れた。

これ続くマクレガーは「この2人とのステージで、彼らの後なんて無理だよぉ」と笑わせつつ、「来られて嬉しいです。東京に戻ってこれるなんて。この3日間、たくさんのみなさんにお会いして写真を撮りました。最高に嬉しいです。招待いただいて心からありがとう」とメッセージを送った。

「東京コミコン2023」12月10日 スター・ウォーズ ステージ 撮影写真

ファンから寄せられた質問。マクレガーに向けて、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』で、オビ=ワン役に決まった当時の思い出について尋ねられると、「経緯は覚えています。僕は、たくさんのイギリス人俳優がオーディションを受けていた中の1人でした」と述懐。「その当時もいくつか映画に出演していたけれど、自分のことは都会的な汚れた俳優だと思っていたから、スター・ウォーズに合うのかどうか分かりませんでした。それから選考が進んでいき、最後の4人へ、最後の2人へと絞られた時、ジョージ・ルーカスと衣装合わせもしていきました。役が近づくにつれ、僕も本気でやりたいと思うようになりました。それでついにオビ=ワン・ケノービ役に決まったと言われた時は、天にも昇る思いでしたよ」。

「東京コミコン2023」12月10日 スター・ウォーズ ステージ 撮影写真

MCが「今ではユアンさん以外はオビ=ワン役に考えられない」と返すと、マクレガーは「僕はいろんな意味で“選ばれし者”だったってことなんだよね」とアナキンを出し抜くジョークで会場を沸かせた。

続いてマクレガーに対しては、ライトセーバーを構えた時のお馴染みのポーズを披露してほしいとリクエスト。会場は大盛り上がりとなったが、マクレガーは「僕は高いんだよ」とやんわり拒否。会場のみんなも見たがっているという旨が改めて伝えられたが、「次回作があれば、そこで見られますよ!」とかわしたのだった。代わりに会場のファンみんなでマクレガーに向けてオビ=ワンのポーズを示すと、マクレガーは「あぁ、いいですね。我がパダワン」と称えた。

質問は再びマクレガーへ。叔父であるデニス・ローソンは『スター・ウォーズ』旧三部作で反乱軍パイロットのウェッジ・アンティリーズ役を演じていることで知られるが、シリーズへの出演が決まった際にアドバイスはあったかというもの。マクレガーは「いいえ、叔父はエピソード5、6、7でウェッジを演じていました。旧三部作を生き延びた数少ない1人です」と紹介しながら、「話したけれど、彼に何と言われたかは明かしたくないです(笑)」と、こちらも笑顔で流す。「でも、いつも応援してくれていましたよ」。

「東京コミコン2023」12月10日 スター・ウォーズ ステージ 撮影写真

次の質問はモリソンへ。ジャンゴ、ボバ、コマンダー・コーディーはじめトルーパーたち、クローンたちを演じたモリソンは、同一人物でありながら別キャラクターを演じ分けた。大変だったこと、意識したことについて尋ねられると、モリソンは「ジャンゴは運がいいことに、そこにいる息子、ボバを持つことができた」と、反対側の席にいるローガンを紹介する。「父親と息子の関係性です。そして最近、僕はボバ・フェットを演じました。つまり彼には語られるべき物語、タスケンとの物語がありました。それから、ジョージ(・ルーカス)がイケメンを探していたという点もよかったです。なぜなら、クローンを演じるからイケメンであってほしかったわけです。そういうわけで、彼はニュージーランドのイケメンを見つけたというわけですね」。マクレガーも大口を開けて笑い、会場も大いに笑った。

「東京コミコン2023」12月10日 スター・ウォーズ ステージ 撮影写真

ローガンに向けては、『クローンの攻撃』以来20年ぶりに2人と再会したことについての感想が尋ねられた。ローガンは「『クローンの攻撃』当時の僕は子どもでした。この週末、ユアンやテムと一緒に過ごしたことで、僕はどれだけ幸運だったのかと実感できました。当時あんなに素晴らしく、そして今もこんなに素晴らしい人たちに囲まれていたんですからね。この機会をくれた神様ジョージ・ルーカスに感謝です。今夜皆さんも、僕がキャプテン・レックス役として戻ってこれますようにとジョージに祈ってください」とアツい思いを語っている。

マクレガー、モリソン、そしてローガンといえば、『クローンの攻撃』で雨降る惑星カミーノで激闘を繰り広げた。このシーン撮影の思い出について尋ねらると、マクレガーもモリソンも「雨で、すごく濡れていた」と振り返る。マクレガーは「足元が滑って、いろんな事故があった」と、モリソンは「ズブ濡れで、スタントマンも何もしていなかった。どうせヘルメットで誰がやっているのかわからないんだし、彼がやればいいのにと。僕はご飯を食べに行って、そいつに任せました」とのエピソードで笑わる。「でも、ジャンゴは彼(オビ=ワン)のケツを蹴り上げたから」と加えると、マクレガーも大笑いした。ローガンも加わり、「オビ=ワンは強い。僕もスレイブ1からブラスターを撃ったけど、全部避けられた」とシーンについて振り返った。

代表作の一つである『トレインスポッティング』(1996)のファンに向けての言葉を求められたマクレガーは、「今日も昨日も一昨日も、『トレインスポッティング』のTシャツを着ているファンや、アルバムにサインをしてほしいという方にたくさんお会いしました!」と明るく話す。「あの映画は僕にとっても特別です。出演4作目で、あの映画をきっかけにイギリス国内から国際的な観客に知られるようになりました。僕の人生において大事な作品だし、僕自身も大好きです。ダニー・ボイル監督はじめ、共演者のみんなにも感謝です」。

「東京コミコン2023」12月10日 スター・ウォーズ ステージ 撮影写真

ここでローガンからステージ上で提案があるということで、「誕生日、おめでとう」とカンペを見ながら日本語。「ミスター・テムエラ・モリソン!」と紹介すると、ステージではバースデーソングが流れ、ケーキが運び込まれた。この頃からマクレガーはスマホを取り出してステージや会場の様子をカメラに収めている。画面を客席の方に向けたが、おそらく妻メアリー・エリザベス・ウィンステッドとビデオ通話をしているものと見られる。

ローガンはバースデーケーキを歌いながらモリソンにケーキを運び、その様子をマクレガーが撮っている。会場からも「ハッピーバースデー!」のコールが送られると、モリソンも日本語で「ありがとうございます」とはにかんだ。さらにローガンとマクレガーは改めてバースデーソングを歌うと、マクレガーは美声を披露。そしてマクレガーは、モリソンの誕生日ケーキをこっそり指でペロリと味見する。

「東京コミコン2023」12月10日 スター・ウォーズ ステージ 撮影写真 「東京コミコン2023」12月10日 スター・ウォーズ ステージ 撮影写真 「東京コミコン2023」12月10日 スター・ウォーズ ステージ 撮影写真

モリソンは「僕も誕生日の歌を歌う時間はありますか」と確認していたが拾われず、そのままステージでは、スター・ウォーズのコスプレファンが一斉に入場。賑やかになった壇上でダース・ベイダーを見つけると、マクレガーは持っていたマイクをライトセーバーのように握ってジェダイの構え。先ほどはポージングをやんわり断っていたが、かつてのパダワンを見つけると話は別だ。

「東京コミコン2023」12月10日 スター・ウォーズ ステージ 撮影写真 「東京コミコン2023」12月10日 スター・ウォーズ ステージ 撮影写真

スクリーンでは、2025年4月に17年ぶりに日本で開催される『スター・ウォーズ・セレブレーション』のティザー映像が上映。このセレブレーションでまた日本に戻ってきてくれるかと尋ねられると、モリソンは「もちろん!オビ=ワンと一緒に」と参加を予告し、コスプレイヤーたちが作る花道の間に消えていった。

「東京コミコン2023」12月10日 スター・ウォーズ ステージ 撮影写真

マクレガーはよく髪をかきあげ、またよく顎髭を撫でた。その姿はまさにオビ=ワン・ケノービ。次のページでは、たっぷり83枚の写真でステージの様子を伝える。

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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