『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ドク、ビフ、ロレイン、ジェニファーが「東京コミコン」集結 ─ ビフ、マーティ役三ツ矢雄二に詰め寄る?
ポップカルチャーの祭典「東京コミコン2025」は12月7日に最終日となる開催3日目を迎えた。この日のオープニングを飾るセレブステージ後半では、公開40周年を迎えた『バック・トゥ・ザ・フューチャー』イベントが開催。クリストファー・ロイド、リー・トンプソン、トム・ウィルソン、クローディア・ウェルズが日本のファンの前に姿を見せた。さらに、マーティの日本版声優を務めた三ツ矢雄二、アンバサダーの山本耕史も登場した。

ステージはなんと山本耕史による映画おなじみの楽曲『The Power of Love』マジ歌唱と共にスタート。やたら上手い歌声を披露した山本は「朝から出す高さじゃない」とはにかんだ。
「東京コミコン2025」『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ステージ、なんと山本耕史さんによる『The Power of Love』歌唱でスタート!うますぎる……!✨ pic.twitter.com/diwlim40bY
— THE RIVER (@the_river_jp) December 7, 2025
サプライズでマーティ役声優の三ツ矢雄二が登場すると、その呼び込みによってトンプソン、ウィルソン、ウェルズ、そしてロイドがステージに登場した。
東京コミコン2025『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ステージ、マーティ役声優三ツ矢雄二の呼びかけで、ママ、ドク、ジェニファー、そしてドクが登場!✨ pic.twitter.com/yG1uRsUqwz
— THE RIVER (@the_river_jp) December 7, 2025
イベントでは、三ツ矢から4名に英語で“マーティ”ボイスによる質問。まずはママ役トンプソンに「マーティのこと、どれくらい好き?」と質問。トンプソンは「もちろん大好き!彼は夢のよう。マイケル・J・フォックスも大好きで、彼もここに来たかったはず。映画が愛されて、“我が息子”がこんなに成功してとても嬉しい」と答えた。

続いていじめっ子のビフ役ウィルソンに三ツ矢は、「今ではジェントルマン。なぜ?」と質問。ところが、ここでビフ役に対して「ドク」と呼んでしまう痛恨のミス。ウィルソンはビフになりきって三ツ矢に詰め寄るパフォーマンスを見せた。

ウィルソンは「映画では演技をしているからね」とほくそ笑み、「悪役を演じるのは大好き。ビフは物語の流れを変えますからね」と続ける。「観客は主人公がデロリアンで未来に戻って、無事でいると期待する。そこに彼が登場すると、“ヤバいぞ、何かが起こりそうだ”と予感させてくれるよね。そういうシーンを演じるのは楽しいです。もちろん僕は、金のために人をぶん殴る演技をするだけですけどね。」

ロイドに対しては、「あなた(ドク)は奇妙(strange)だけど、どうして?」と三ツ矢。しばらく「どういう意味かな」と戸惑っていたロイドだが、隣席のウェルズによるアシストを受けて回答。「彼にはクレイジーなアイデアがたくさんあった。時間旅行で過去に行こうなんて、奇妙なもんだな」。
続いて、「『バック・トゥ・ザ・フューチャー』がとりわけ日本で人気が高い理由はなぜだと思う?」との質問に一人ずつの回答。まずトンプソンは「普通の人間がとんでもない状況に置かれ、自分や家族の人生を変える勇気を持つという物語」「日本の皆さんが『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を好きでいてくれるのは、本当にセンスがいいと思っています」とコメント。
ウィルソンは、「日本にはこれまで5回ほど来ていますが、来るたびに皆さんの温かい歓迎に感動し、胸を打たれてきました」と感謝。さらに、「日本の観客は、漫画やアニメ、さまざまなタイプの映画を通じて、アクションやSF、マシンなど、物語を動かすワクワクする要素を持った“すばらしいストーリー”が好きですよね。でも、その根底には必ず“家族”や“友情”といったテーマがある。ここ日本ではそれがとても大切にされている」と語り、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』にも「もしタイムマシンに乗って若い頃の両親に会えたら、彼らと友達になれるか?」という問いかけを通じた共通点があると語った。
ウェルズが話したのは、日本人が「何事も順序立てて、卓越したレベルで、丁寧に、そして落ち着いてやり遂げる」という精神性についてだ。「朝食の果物が器に美しく並べられていることも、ショーの見事な運営ぶりも、すべてが驚くほど完璧」と続け、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』も細部のすべてが機能していて、見るほどに新しい発見もある「完璧な映画」とコメント。「とりわけ日本では、“間違いのないもの”を深く評価してくださる。そのことに、私はとても感謝しています」。

最後にロイドは「私の番だな」と呟き、次のように語ったのだった。
「『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が国際的にこれほど成功した理由のひとつは、この作品が“誰もが持つ考え”を扱っているからだと思います。世界のどこにいようと、人は必ず一度はこう考える瞬間があるでしょう。“未来はどうなっているだろう? どんな自分になっているんだろう?”と。
未来のある時点に行ってみたいと思ったり、“もし過去のあの時代に戻れたら”と思ったり。映画はまさにそのテーマを巧みに描いています。次の世紀の特定の日に行けるとしたら何をするだろう?過去の時代に戻れるとしたらどうするだろう?とね。
私たちは皆、未来についてそんな想像をする。映画は、その“時間を旅する”というアイデアを存分に掘り下げているんです。」

なお、このステージが開催された12月7日は、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985)日本公開からちょうど40周年の記念日。これを記念して、12月12日より史上初のIMAXを含む公開40周年限定上映が全国で行われる。
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