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『処刑人』ヒットの理由は「仲良し」 ─ ノーマン・リーダス&ショーン・パトリック・フラナリー、「東京コミコン2025」で再会

東京コミコン2025 ノーマン・リーダス&ショーン・パトリック・フラナリー

ポップカルチャーの祭典、「東京コミコン2025(東京コミックコンベンション2025)」が2025年12月5日に開幕した。

初日のセレブステージに登場したのは、『処刑人』シリーズのノーマン・リーダス&ショーン・パトリック・フラナリー。ステージ上では、2人がそれぞれ当時の思い出を振り返った。

ボストンを舞台にした『処刑人』シリーズは、敬虔な双子の兄弟コナー&マーフィー・マクマナスが「悪人を処刑せよ」との神の啓示を受け、法では裁けない悪人たちを成敗していくストーリー。第1作『処刑人』は1999年、第2作『処刑人II』は2009年に公開された。

東京コミコン2025 ノーマン・リーダス&ショーン・パトリック・フラナリー

「本当に思ってもみないことだった、特に1作目は」と語るのは、マーフィー・マクマナス役を演じたノーマンだ。「本当に楽しかったし、シリーズ2作の撮影ではいろいろな思い出があります」と振り返った。

ノーマン「特に、1作目は本当に素晴らしかったんです。撮影している最中も、これはうまくいくと確信していました。そして2作目は、口コミによって大ヒットした。人々が魅力を語ってくれたんです。ポスターやテレビCMではなく、口コミによって大いなるカルト映画になった。とてもうれしい出来事でした。」

東京コミコン2025 ノーマン・リーダス&ショーン・パトリック・フラナリー

一方、「僕たちの関係が成功の理由だったと思います」と話すのは、コナー・マクマナス役のショーン。「『処刑人』がヒットする前から、撮影を通して友人になっていたし、連絡を取り合っていた数少ない人物です」と明かす。

ショーン「(ノーマンは)本当に僕の弟のよう。彼のことが好きだからケミストリーが生まれたのだと思います。(ノーマンに)本当に大好きなんだよ。ハリウッドで数少ない友人で──33年間もこの世界にいるけれど、今でも携帯電話に連絡先が残っている、わずかな人のひとり。一番上にあるのが彼の名前です。ヒットのレシピはわからないけれど、仲良しだったのが大きいと思う。スクリーンに本物の関係が映っていたんですよ。」

東京コミコン2025 ノーマン・リーダス&ショーン・パトリック・フラナリー

90年代には「インディ・ジョーンズ/若き日の大冒険」でタイトルロールを演じ、近年は「ザ・ボーイズ」シーズン3のガンパウダー役でも存在感を発揮してきたショーン。ヒーローとヴィランでは「悪役を演じるほうが圧倒的に楽しい」という。「悪役にはいろいろなニュアンスがあり、善人にない幅広さがある。役作りも楽しい」。とはいえ、「インディ・ジョーンズ役のおかげで今日の自分があり、このステージにも立てている」と語った。

現在、ショーンはアメリカでブラジリアン柔術の道場を営んでおり、ロサンゼルス・ヒューストン・オクラホマの3都市で展開している。今は「演技よりも柔術を教えるほうに時間を割いている。これは自分のレガシーで、家族や子どもたちにも伝えたい、自分の人生で非常に大切なもの」と語った。

東京コミコン2025 ノーマン・リーダス&ショーン・パトリック・フラナリー

なお、ノーマン&ショーンは『処刑人』シリーズの第3作を2025年春より撮影予定。プロデューサーには『ジョン・ウィック』シリーズのベイジル・イヴァニク&エリカ・リーらが就任した。

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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